寝起きはあまり良くなかった。午前は論文と本を読む。Breenのsocial mobility in Europeでいくつかabilityに言及した論文が引用されており、SaundersとMarshall and Swiftの議論を発見した、メンターの一人に共有。アメリカにおける女性の高等教育について論じたwomen in academeも2章ほど目を通す。論文をチェックすると学歴同類婚の新しい論文が出たので読む。イタリアなどヨーロッパ6か国では高学歴の同類婚が減っているので地位閉鎖理論を支持と主張、知見は面白いし、日本の話とも整合的だが、高学歴同類婚が減った理由が高学歴化が進展してsocial homogamyが増えたからだとするのは、実際には検証できていないのでやや弱いなと思った。高等教育の拡大自体は大卒比率で評価できると思いますが、differentiationの尺度を作りたいところ、国ごとの高等教育がどれだけvariationがあるのかという。論文は共同研究者にシェア。
その後、先日の学校歴データについて、メンターからウェイティングをしたほうがいいと言われたので調整。結果自体は変わらないはずだが、国勢調査人口と合わせるために専門学校卒を高卒にするか、短大高専卒とみなすかによって結果は異なる。両方とも結果は共有。women in academeの関連する章を注文。
その後、専攻分離の論文を改稿、およびミーティング。ルームメイトと野球を見た後に地熱の論文。再び改稿、校正に出してもいいかなと思う。
英語の論文も多少書く力はついてきたのかなと思う、でも多分これはアメリカの社会学や人口学の計量的な論文に特化しているといえばしているので、慣れが大きい気がする。あと(村上春樹みたいだけど)集中して書く体力は必要で、それは走ることで多少訓練される気がする。
英語の論文を書く/書けるというのは大層なことのように聞こえるけど、中身としては非常に狭い分野の文化に沿った書き方になっているし、グローバルに研究とか形容されたところで、内実は日本のドメスティックに見える話をアメリカの超ドメスティックな界隈に理解してもらう、非常に特殊な作業の連続。
だから私は最近の若い学生が国際誌に云々というのは、実態を正確に捉えているようには思えません、分野間/内でオーディエンスは異なり、その限りにおいては日本語で書くのと同じくらいローカルな営みだと思います。
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