November 29, 2022

aspiration

 最近、自分の中でアスピレーションの研究がアツい。進路選択の男女差のメカニズムを考え出して文献を見ると、同じ研究でも今までと異なる示唆を得ることができて、研究することの醍醐味を感じる。特に制度とアスピレーションの関係がアツい。エステベス=アベさんの研究を補助線にすると深い研究になる。

福祉レジームやVoCの話は一旦博論に入れようかと思ったけど、うまくフィットしなかったのでプロポーザル段階で落とした。結果的にまたそういう話に回帰しつつある。男女の進路選択の差を考える時にノンメリトクラティックという言葉でまとめると、せっかく概念化できるものを残余にしてしまう。

ここ最近は「手に職」という言葉で表現される女性に多いアスピレーションを、レジーム論などに依拠しながら、うまく理論化(=理論的に翻訳)したいと思ってます。勝手にskil portability aspirationsみたいに言ってますが、多分意味がわからないと思います。

November 3, 2022

外部資金

 今日は学部で4-5年生向けに外部資金の獲得についてのワークショップ。うちにしては珍しく出席が必須。コロナ禍をへて6年ファンディングに移行したけど、6年目に入る時に外部資金を見つけるよう「努力」することが義務付けられた関係。うちみたいに内部ファンディングが充実していると、色々と複雑。

プリンストン全体が博士課程は5年間スタイペンドと授業料が無条件で出る仕組みになっており、そもそも外部資金を獲得するインセンティブに欠ける。そういうのに気を取られずに自由に研究して欲しいという意図がある一方で、グラント獲得はアカデミックキャリアを考える際には重要で、ジレンマがある。

東大、ウィスコンシンと財政的に豊かとは必ずしも言えないところに長くいたので、自分にとってお金は外から取ってくるものという意識がまだ強い。そういう視点でみると、プリンストンの院生は確かに少々スポイルされていると言われても、仕方ないかもしれない。

アドミッションの観点で言えば、財政的に豊かなところに人は集まりやすい。社会学は伝統的に州立大学が強い中で、プリンストンやイェール、ブラウンなどが台頭してきたので、博士課程獲得の力学はこの10-15年で結構変わっている印象。昔は、一番優秀な学生はウィスコンシンやミシガンに入っていた。

今でも社会学は州立大学が強いけど、例えばウィスコンシンとプリンストンに受かると、今は後者に来てしまう。フィットも大事だけど、お金も同じくらい大事。イタリアや日本、アメリカの複数の学会に行っても全て旅費が出るようなメカニズムを持つ大学にいて、強く感じる。