September 20, 2013
都市(9月21日)
今日はNational Football Museumに行ってきました。
僕が二日連続で遠出するなんてかなり珍しいのですが、おかげで街の交通事情にも詳しくなってきて、今度市内中心部を散策するときは、どの手段で一番効率的かを考えることができます。
話がずれてますが、旅をするときは独りでものを考えながら歩くのが好きです。何日も同じ都市に滞在する際には、同じ道を歩くことがあると思いますが、二度目、三度目になると、道の、店の、人の見え方も変わってきて、だんだん自分が街にとけ込んでいくのが、感覚的に分かるのが楽しいです。
もちろん、旅人は街にずっと住むことはないし、街にいるほぼ全ての人が旅人よりも街に長く滞在しているので(それでも、街を知っているかどうかは滞在歴とそこまで相関しないと思いますが)、旅人が街を歩いて分かる感覚は、もしかすると他の人も共有しているかもしれない。
逆に、彼らがいないと旅人が抱くこの感覚は成り立たないのではないかと考えると、街も生き物なのかなと思います。
さて、マンチェスターは三日から一週間滞在するとに適した都市だと思います。一日が市内の名所を巡り尽くすことはできませんが、一ヶ月も滞在する程の街でもない笑
やっぱり、(いったことないけど)ロンドンとは違いますね、東京とも違う。東京は、例えば新宿と渋谷の間にも代々木や原宿といった比較的小さな街が複数あって、街の終わりが見えないのですが、マンチェスターは終わりがあります。そしてその終わりは、一週間もあればおおよそは把握できる。
また、マンチェスターは5年後に来ても、街のほとんどが変わらず残っていると思わせてくれる。飲食店が変わったり、新たな建物ができていることはあるでしょう。しかし、古い建物は残ったままでしょうし、人が移り変わるといっても、そこまで激しくはないでしょう。人の流動性という点でも、東京みたいな大都市とは異なる、でもイギリス第二の金融都市と呼ばれるくらいには規模のある都市。
街を歩いていて、これ10年前もあったろうな、と思える建物ばかりなんですね。もしかすると、自営業の比率はこの30年の統計をとってみても、そこまで変わらないかもしれない。自営業がどれだけ規模の経済に負けて衰退するのかが、ひいては都市を大きく変える要因になると思うのですが、マンチェスターには大規模なショッピングモールができても、古くからの店が変わらず残りそうな雰囲気があります。
そういう、昔からここに住んでいる人(Mancunian)が辿ってきた軌跡をなぞるのが、さっきの街にとけ込む感覚に近い。それを歩いている瞬間々々に見つけると、考えるのが楽しくなる。そして、その感覚に至るのが、マンチェスターを歩いていれば一週間ということ。これくらいになると「旅した」って思えるようになれる。
もしかすると、もっと違う見え方を一ヶ月後、半年後にしているのかもしれませんが、とりあえず言語化できるくらいには、自分の中で感覚として根付いているのです。
サッカーの話は各ネタがないであろう明日で笑
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