先日のカンファレンスでディスカッサントのアネット・ラローのコメントは示唆に富むものばかりだったけど、特になぜ東アジア研究者が結婚にここまでこだわるのかという指摘は結構大事だと思った。研究者自身も社会の価値観を内面化しているかもしれないから。
私が独身者の研究をするのも(コインの裏表といえばそうなのだが)、むしろ独身者をマージナルな存在としてみなしている価値観を相対化する(ぶっ壊す)ために、これだけ増えてるんだから彼らのことちゃんと理解しましょうよと、いいたいからでもある。marriage storyは、結婚するかしないかが東アジアでは確かに重要だけれども、それ以外のオルタナティブを研究者がどうやって提示していくかも、重要だと思う。
先日の学会で中国研究の教授から日本の留学生は少ないという嘆きを聞く。昔は"historically incommensurate knowledge cultures and greater opportunities within
Japanese academia" (Kennedy & Centeno 2007)だったかもしれないが、後者は現在は妥当しない気がするので、今後は増えるかもしれない。
ただの印象といえばそれまでだが、アメリカでトレーニングを受ければアメリカでTTの職を得られる人は日本の院生で何人もいるはずで、就職の口が狭くなる中でますます厳しい競争にさらされてるように見える
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