Gesthuizen, M., T. van der Meer, and P. Scheepers. 2009. “Ethnic Diversity and Social Capital in Europe: Tests of Putnam's Thesis in European Countries.” Scandinavian Political Studies 32(2):121–42.
この論文では、パットナムがエスニシティの多様性がソーシャルキャピタルを衰退させるとした仮説(異質性が増すと、集団内のSCは形成されても集団間のSCは形成されないという紛争理論に近い観点)をEurobarometerのデータを用いて検証している。パットナムの議論は移民が増加するという時間的な側面を省略しているため、この論文では通時的な移民の流入も仮説に加えている。この他、先行研究の知見から、経済的な不平等、社会保障、民主主義の歴史とSCの関係について仮説を立てている。分析の結果、エスニシティの指標はSCに対してネガティブな影響を持たず、その代わりに経済的な不平等と民主主義の歴史が各国のSCの違いを説明する要因と分かった。個人的には、経済的な不平等と福祉国家の指標は互いに独立ではないような気がするのだが。。。また、SCは複数の要素が別々に検討されているので、仮説の支持・棄却にいまいち納得のいかない節がある。。。
Boyas, J., and T. L. Sharpe. 2010. “Racial and Ethnic Determinants of Interracial and Ethnic Trust.” Journal of Human Behavior in the Social Environment 20(5):618–36.
Robinson, R. V., and E. F. Jackson. 2001. “Is Trust in Others Declining in America? an Age–Period–Cohort Analysis.” Social Science Research 30(1):117–45.
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