idealとrealityの間で後者に影響されてspecializationに走るというイントロの話はbrinton and ohの主張とも似てます(gerson 2010のいうplan a/plan b)政策なのか理念なのかという対立は理論的にも面白いですし、gender essentialismの話とstalled revolutionのサポートもしていて貢献も大きいと思いました。
ただ実験の論文読むと、社会によって異なるコンテクストを捨象してる気もするので、そこは気になりますよね。この論文はessentialismもあるけれどもpolicyを導入することで人間の選好は変わるんだ、それがひいてはstalled revolutionをとめるんだ、と割と政策介入にポジティブな主張をしてるし、それはもっともだと思うんですが、まあそうやって政策介入をして違う国が全く同じアウトカムになった試しがないと思うので、もう少しcomparativeな視点が実験の研究にも必要な気はします。
つまり、この主張が想像する未来というのは政策介入をした結果多くの国が同じように収斂していく世界(全てスウェーデンになる理論)だと思うのですが、まあそれは違う気がしますね、という話です。近代化論を真面目に議論することはもうないですけど、そのせいで(本人は自覚してないけど)隠れ近代化論みたいなのが批判なく受け入れられるきらいもある気がします、些末な感想でした。
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