March 20, 2020

Shelter in place

curfew/lock downとinterchangeablyにshelter in placeという言葉も使われている。私はどれも「外出禁止令」だと思っているのですが、もしかすると細かなニュアンスが違うかもしれません。というか、そもそも外出禁止令の定義がよくわからなくなってきました。実際、どこも買い物など必要な外出を認めている訳で、この言葉はミスリーディングな気がします。それを、今日のNYSのクオモ知事の会見を見てて感じました。


内容をざっくり抜粋すると、

- essential service以外の全ての労働力の自宅待機(+違反に対しては罰金)→NJでも先日バーバーなどが営業停止しましたが、具体的にはもしかするとライドシェアサービスとかも使えなくなるかもしれません(NYSのexception listには入ってませんでしたが、SFはessential travelに限って使えると規定してますので、境界事例かも)
- 人数に関わらず一切の集会の禁止 →これに関連して一人きりの運動であれば構わないらしい(ランニングとか)
- 70歳以上の人などリスクの高い人に対してマスクの着用などを推奨するマチルダロー(マチルダというのはクオモの母親の名前らしい)

質疑応答で、これは見ようによってはshelter in placeだが何が違うのかという質問があり、これに対して知事がこの言葉が混乱やパニックを生むとして使うのを拒んでいたのが印象的でした。具体的には、市民に対する罰金はなく、例えば警察が二人でランニングしてるのを見つけても、罰金は請求しないで注意するだけに終わる、くらいの状況が想像できます。実際、そのあとの「若者が集まったりしたらどうするの」という質問に対して、we don't have individual fines at this pointと言っています。そういう意味ではこれは法的な根拠を持った命令ではなく、市民に対して節度ある行動を求めているものに近いかもしれません。

その一方で、事業者の違反については、モニターするしI'm not kidding about thisと言ってるので本気だろうと思われます。NJ/NY間は仕事での往来も多いため、NYがこういう方針なら、NJも同じものに合わせるんじゃないかなという気がしています(これに関して、マーフィー知事が明日の正午に重大発表をするとツィート)。

多分8週間くらいはこの状態が続く気がします。明けない夜はないと思って耐え忍びましょう。

余談:知事が自分の母親のことを思っているシーンが今日の会見でもありましたが、自分の母親の名前を冠したルールを作るのは恐れ入りました。アメリカはこの辺りのキャッチフレーズを作るのがうまいかもしれません。クオモ知事はイタリア系の出身で(ちなみに市長のデブラシオもイタリア系)、もしかするとカトリック系や南欧出身の家系の方が、こういうintergenerational relationshipを大切にするのかもしれません。関連して、先日クオモの弟がアンカーを務めるニュース番組に知事が出演した時の兄弟のやりとりが非常に微笑ましかったので貼っておきます。


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