タコスを食べ終わって12時半からオフィスに。TAの授業用のシラバスを作り、PAAのアブストのための分析をして、R&Rになっている論文を修正し、月曜と水曜の必修の授業の文献を読んだりしていた。19時からプリンストンにいる日本の大学出身の人と夕食。色々と情報交換ができてよかった。往往にして、共通の知人がいる狭いコミュニティである。話題に上がった人は高校の同期だとか、部活で一緒に対戦したことあるとか、そういう話はざらで、特にアメリカの大学に留学する人は東大でも一部の人なので、ネットワークは非常に均質的になる。均質なネットワークは安心する。前提を共有しているから。だけど、前提を共有しない人とコミュニケーションをする日々に慣れて時間がたつと、こういうネットワークの奇妙さが際立つ。
食事後に帰り道の途中にあったので私のオフィスがあるホールを案内したのだが、そこで社会学部の教員に出会った。彼に口頭で統計のTAを探してるんだけどやらないかと言われて、時すでに遅しと頭の中で後悔した。私がアメリカの貧困の授業のアシスタントするのは、絶対バグってると改めて思う。そもそも1ヶ月前まではマディソンにい続ける予定だったのに、今違うところにいるところから、歯車が狂い始めているのだが…
メールのやり取りをして、月曜午後にTAミーティングをすることになったのだが、このミーティングで昼を食べるなら授業の予算で払えるか聞いてみるねと違うTAの人に言われて、そういう発想もあるのだなと思った。TAのミーティングにも予算が出るような大学にいると、本来対価を伴っていなかったようなインフォーマルなやりとりにも対価を求めてしまうようになってしまうのではないかという危惧がある。生まれてからずっと、お金がないところでどうやってやりくりするかという発想で生きてきたのだが、この大学では潤沢な予算から生まれるリソースをどうやって取捨選択していくかという、逆の発想が求められている気がする。発想の転換が必要だと考えている、今日この頃。
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