September 11, 2019

転学をめぐる狂騒

ほとんど日本語で書くことがなくなってきたので、このブログが唯一のアウトプットになっている。メールも、かなりフランクな内容ばかりなので、日本語でロジカルに考える機会が減っている(頭の中では日本語で考えると、それをexpressするかどうかは異なる)。

先日は、今学期のスケジュールが決まったという話までだったが、あれからまた色々とドラマがあった。プリンストンの授業開始は9月11日なのだが、10日の朝の時点ではまだUWからの転学届けがきていなかった。私は留学生なので、SEVISという移民管理の書類をプリンストンに移さないといけない(大学が私のスポンサーなので)。これが、UWの留学生センターから届いておらず、emergencyになりつつあった。

私がこの書類を提出したのは9月の頭だった。プリンストンに移るという話がきてから時間が経ってしまったのには以下のような理由がある。まず、UWにはプリンストンに提出した転入願いを添付する必要があった。しかし、その転入願いを出すためには、当たり前だがプリンストンからの合格届けがないといけない。以前書いたように、プリンストンからの合格届けが届いたのはプリンストンに引っ越す1日前だったので、転入届けに記入事項を埋めたのがその翌日、指導教員にサインをもらうなどしてUWに提出したのはすでに9月になっていた。

提出後UWの留学生センターから提出確認のauto replyが届いたのだが、最大15 business daysかかると書いてあり、単純に足し算したら授業開始の9月11日に間に合わず、その頃から雲行きは怪しかった。困ったことに、夏季休暇期間中のため留学生センターは平日のうち3日しか電話に対応しておらず、すぐには電話できなかった。ようやく電話がつながったと思ったら、留学生センターは提出順に処理することしかできないので、処理を早めることはできない、最大15日なだけで早く終わるかもしれないし終わらないかもしれないという説明だけで、どうにもできなかった。

この頃はいつか届くだろうと思っていたのだが、授業開始2日前(9月9日)になってもプリンストンに書類が届かず、あたりが騒がしくなってくる。しまいには、大学院庶務課の副ディレクター、社会学部の大学院プログラム担当スタッフ、プリンストンの留学生センター担当者、私の指導教員と私の五人が同じメールのスレッドをccで共有する事態になってしまった。大学側の説明は、レコードが届かなければ私はプログラムを開始できないという説明で、その具体的なインプリケーションは授業を履修できない、TAもできないなどだった。といっても、授業自体はインフォーマルには参加できるので、最初の頃は私は別の問題ないんじゃないの?と思っていたのだが、副ディレクターの人のメールで、最悪の場合、春学期まで在籍を延長するケースも出てくると言われて、だんだんとやばい匂いが漂ってくる。

これと並行して、UWの社会学部の大学院担当のスタッフの人が留学生センターに何度も掛け合ってくれたのだが、ベストを尽くしているとの一点張りで、万事休すの様相が漂い始める。10日の朝になって庶務課の副ディレクターが登場し、物々しくなってきた段階で指導教員が柔軟な対応を求めるメッセージを書いてくれたり、もう非ネイティブの私が積極的に発言できる空気ではなくなってきた。心の中で、なぜ一留学生の私の移動のために、これだけ多くの大人が関わっているのだろうと、だんだん不思議になってきた。

しかし、UW社会学のスタッフが粘り強くプリンストンからの脅しにも読めるメッセージを添付しながら手続きを今日中に済ませないとやばいことが起こるというメールを「何度も」送ってくれた。このおかげかはわからないが、東部時間午後3時過ぎ(中西部時間で午後2時過ぎ)にようやくUWの留学生センターが書類発送のスケジュールに入ったという連絡が来た。ただ、スケジュールに入っただけだと意味がわからないので、今日中に送るかをフォローアップした結果、10日のオフィスが閉まる5時少し過ぎに、ようやくプリンストンに書類が届いたという連絡をもらった。

というわけで、晴れて11日(今日)の昼過ぎに新しいI-20の書類を手に入れることができ、そこにははっきり Program Start 11 September 2019 と書かれていた。もし書類が1日でも遅れていたら、「学期開始」のタイミングと「スポンサー開始」のタイミングがずれる状況になり、問題が生じていたかもしれないので、本当にギリギリだった。

こういうハラハラドキドキの経験がしたい人には、3週間でアメリカの大学を移るのは非常に楽しいと思うので、是非お勧めしたいが、もう1回やれと言われたら、私は遠慮したいところだ。

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