帰国時には無理だと思ってた12月末締め切りとされる原稿がある。本と言えば聞こえはいいかもしれないが、100ページにもならないモノグラフ、とは言え一応本になる。
もともと8月に一時寄稿をして某研究所のデータを使った分析、という算段だったのだがコロナがあり帰国を諦めるとともに、本の企画についてもやや及び腰になっていた。やはり業績的なことを考えると、今は論文投稿が優先されるのは間違いないからだ。もちろんこれは真実ではあるが、バランスを取った上で博論の基礎になるような文献レビューと軽い分析をできれば、という手段的な目的もある。
そんなこんなで後ろめたさも残っていたこのプロジェクト、重い腰を上げてこの1週間学部生の卒論みたいな勢いで書き続けたら少し先が明るくなってきた、とは言っても実際には締め切り守れなさそうではある。
思わぬ収穫もあった。普段は論文読んだり発表聞いたりして着想を得るわけだが、ひたすらデータみ続けるとそれはそれで問いも生まれる。こういう時間も大切なのかもしれない。惜しむらくは今は今後の研究の問いを考えるよりも目の前の分析を終わらせることが先決である点。発想の典型例としては、メインの分析とは別にバックで確認しておこうと色々クロス表とかみてると触る前の予想とは反した分布になってることが割とあり、それはなんでだろうとしばらく考えるともしかしたらこういうことなのかもな、と思うことがある。
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