November 3, 2014

卒業論文と今後

卒業論文にめどが立ちました。題目は以下のようになっています(2015年1月提出予定)。

「現代日本における結婚の変容 ―配偶者選択の個人化に着目して―」

目次


 1章 日本における配偶者選択の歴史と認識

 2章 配偶者選択の理論と実証的知見 

 3章 分析の方針とデータ 

 4章 戦後日本における結婚の個人化自律性、文化的資源、出会いの機会 

 5章 なお残る直系家族制の影響 —世代間同類婚と長男規範を中心に—


 6章 配偶者選択の帰結と家族のゆくえ

 7 現代日本における配偶者選択の変容

 個人的によくできたと思うのは2章の先行研究のまとめとEASSデータを用いて配偶者選択における親の影響の変遷について扱った4章の一部、それと6章で扱う家族の不平等の政治哲学的な議論の箇所です。それ以外は、あまり面白くない今後の発展が望まれます。先行研究のまとめの部分は、配偶者選択の社会学的な理論や分析を英語文献をひたすら呼んでまとめました。網羅性だけなら、日本語で読める中ではかなり充実していると思います。その点だけ,自信があっても 問題なのですが。。。実証的にオリジナルな話をしているのは4章の個人化のところ。本当はもっと理論的に考えて何かいいたいところです。政治哲学の箇所は、本旨と外れているのは百も承知で、しかし大学に入学してしばらくして、自分がこのテーマに関心を持ったのはそこからだったので、自分の研究関心のroot imageに近いのです。論考自体は、3年の冬に書いたので、1月に提出する時には2年越しのessayになっています。私たちは、「生まれてくる親は選べない」というのですが、社会学的にそこで思考を止めてしまうのはどうかと思う訳です。家族が不平等の根源だとするならば、一度頭をフラットにして家族制度を廃止する議論を考えてみようという章です。実証部分は4-5章ですが、5章では家族が直接間接の影響が見られるような配偶者選択のパターンに対して、結婚を通じた地位維持の仮説を打ち出していますが、かなり無理矢理ですね。残り2ヶ月、どうするべきか考えてみます。


今まで、四六時中卒論に集中していましたが、明日からは少しエネルギーを他の活動にも向けようと思います。ひとまず、以下のことをやらなくてはいけない。

・園田ゼミの論文

・イギリスの大学院に出願するかどうか

・GRE, TOEFL, IELTS

・その他、英語力のブラッシュアップ

・院試の勉強(ドイツ語、論文試験)

余裕があれば、クロスリーのThe Social Bodyや因果推論の読書会、言語研を再開したいと思います。

今年は院試の出願者が内部で多いらしく、なかなか難しそうな状況です。一応、年は食っているので、勉強会などは日程調整などの役回りをできればと思います。

あとは、関連する領域の違う本を読んで、少し凝り固まった視野を広くしたいです。最終的には、国際比較とかがしたいので、あまりドメスティックな議論ばかりに拘泥するのも辛く、色んな国の文献を読んでみたいです。

勉強以外では、今いる寮のメンバー同士が少しでも仲良くなれるよう頑張ったり、バイトしたり、あとはできれば卒業旅行もやってみたかったり。お金はないのですが、気持ちは充実しているので、残り半年を切った大学生活を楽しみたいと思います。






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