September 13, 2020

9月12日、隠れたカリキュラム、全米オープン、火鍋、家族社会学会

今日はオフで研究はせず、ゆっくりと1日を過ごした。朝起きて、リビングにカラルコさんが最近出した大学院における隠れたカリキュラムに関する新著があった。ルームメイトが買ったらしい、買うまではないかと思っていたが、そこにあるので読んでみたくなり、2章ほどさっと読んだ。第1章は大学院をどう選択するかという内容で、出願時には考えもしなかったが、実際に入ってみると重要だと思うところにも言及があり、これから出願を考えている留学生にもいい本だと思った。学部のホームページを見るとどの学生がいて、どういう関心を持っていると言った表面的な情報はわかるが、ホームページに書かれていない情報、例えば学部の「文化」などは実は重要だと思う。

例えば、ウィスコンシンは学生間の紐帯が強く(大都市から遠いこともあってみんなマディソンに住んでいる)、誕生日パーティーがあるときには学部の人を招くなどインフォーマルなイベントが多かったのだが、かたやプリンストンでは近郊に大都市があり、必ずしもキャンパス近くに住む必要のない学生が多いこともあって、こうしたイベントはない。カラルコさんのいるインディアナ大学社会学部ではソフトボールや室内サッカーのサークルがあるらしく、教員も混じってプレーしているのは微笑ましいなと思った。こういう仕事以外での人間味のある付き合いというのは、プリンストン では相対的に希薄だと思う。

もちろん、それがあるかないかが決定的に重要かというと、そうではないのだが、カラルコさんはそうした細かい部分の差(この差は実際には隠れたカリキュラムなのだが、学部の文化が書かれていないから重要じゃないかというと、そうではないという意味では、関係するだろう)が蓄積した結果、最終的に学生のメンタル面にきいてくるという主張をしているので、気になる人は出願時やビジットの時にクリアにしておくといいのかもしれない。第2章の、研究に際して人に求める役割を同じ人に求める必要がないという話は眼から鱗というか、この章を読んで自分は指導教員の多くの役割を求めすぎなんだと気づいた。

そのあと昼ごはんを食べて、論文を読む。4時から全米オープン。第1セットはこのテニスをやられたら誰も勝てないだろうというくらいにアザレンカの勢いがあったが、第2セットの途中から大坂も緊張が抜けてミスが少なくなっていったように思えた。毎回太ももを叩く仕草が気になり、怪我で棄権しないか心配でしかたなかった。

第3セットの途中で大坂がブレイクに成功したところで出発の時間になり、火鍋ディナーへ。ルームメイトの友達の集まり、5人でレストランの外で食べた。NJは25%収容率で室内飲食も認めているが、今回は安全を考慮して外にした、ただこのところ夜は少し寒い。社会学部の新しく入った一年生にも会えたのでよかった。

帰宅してその足で家族社会学会。アメリカからでも日本の学会に参加できるのはありがたいが、やはり現地会場に行くまでのワーケーション的要素も学会の醍醐味であることを再確認した。zoomの議論に慣れていないのか、質問が出るタイミングがいつもの学会より遅い気がして、沈黙を嫌ってしまった私は意味のない質問をしたりしてしまったが、興味深い報告も聞けてよかった。東大にいる時よりも、アメリカから参加していると「よそ者」のように思われていないか気になってしまうのですが、多分杞憂であることを願います。

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