2月13日
珍しく7時に起きてしまったが、朝食と風呂を済ませたら2時間超の二度寝をしてしまった。再度起床後、アジア学生論文を少しいじり、ピケティを読みなおす。レジュメを改訂し、駆け足で大学へ。今日の勉強会ではソローモデルを前提にすると第二法則が導きだされるという話だった。他にも、いろいろ勉強になる点は多かった。
終了後、M先生の文献収集で奔走。その後、電車では間に合わないと見込み、自転車で学士会館まで行く。学士会では若年会員が少ないことが懸念材料として認識され、2年前に会費無料の学生会員を作るとともに、イベントの際も45歳以下の若年会員向けのものを企画したり、色々工夫しているみたいである。今回は、ホームカミングデーで学生会員に登録したところ、メールが届いて無料で招待された。あの歴史ある建物を利用できるのは悪い気分ではないし、もっと色んな層の人に利用されるようになってもいいかもしれない。最近ではロケ地にもなっているようで、花子とアンの見合いのシーンや半沢直樹のロケに使われているらしい。
終了後、ほろ酔い気分で帰宅。
2月14日
たまに寝違えることがあり、今日はその日だった。起きたらとても首が痛く、頭痛がひどかった。最初は何とかなるかと思い、待ち合わせ先の下北沢へ。しかし、電車に揺られていると急に気持ち悪くなり、浜田山で一回、永福町で一回降りて、戻してしまった。相手の電話番号も分からずwifiが使えるところを探す余裕もなかったのだが、幸いだったのは、相手と会う前に駒場図書館に先に行ってM先生に頼まれた文献をコピーしようと思ってたから1時間くらい早めに出発してたことだった。そのため、時間は時間通りに下北沢に着くことはできた。
しかし相手は(いつものように)遅れる始末で、待っている間、寒気がして死ぬかと思った。相手と会った時は結構朦朧としてて、ひどく見苦しいところを見せてしまった。中止ということで別れた後、駒場図書館で90分くらい寝たら吐き気も収まってなんとかなった。文献をコピーした後、ジャーナリストの人にそれを渡しに下北沢に行って、話し終わった後、ガイドブックを手に入れたり、お茶の大山というところで茶葉買ったり、古本見たり。結局、ほとんど勉強できずじまいであった。
2月15日
引っ越してきてから割と念願だったハモニカ横丁の朝市に、寮の友人たちと行ってみた。80店舗程度の出店があったとのことで、なかなかの盛り上がりだったのではないかと思う。解散後は、開店と同時にこちらも初トライの喫茶くぐつ草へ。評判通りの雰囲気だった。そこでは、アドルノを辿った結果として出会った、彼とポパーらが編集した『社会科学の論理』(原題:Der Positivismusstreit in der deutschen Soziologie)を読んでいた。「社会学と経験的研究」論文もあり、これは元々ドイツ実証主義論争の中で提出されたものであるようだ。
正午前まで勉強し、その後は有楽町で開かれたJAGES主催の「災害下のソーシャルキャピタルと健康」シンポでイチロー・カワチ氏の講演など拝聴。今回のシンポの背景として、JAGESという老年学研究グループが2010年に全国の約30の自治体に住む高齢者を対象に大規模調査をしていた。その内の一つに東日本大震災で被害を受けた宮城県岩沼市が含まれており、最近社会科学で流行りの「自然実験」が適用できるとして、別途追跡調査がされた。自然実験型の追跡調査のメリットの一つとして、SCが健康にポジティブな影響を与えるという議論に対する、もともと健康な人が社会参加しているのではないか、という逆因果の批判に応えることができる点がある。カワチ氏の講演は、そこを強くプッシュしたものになっていた。DVにはPTSDや震災後一年以内の死亡、IADLスコアなど、(社会学でよくある主観的健康感に比べれば)しっかりした指標が使われていた印象。ただ、肝心のSCの方も本人の認知に依拠しているという点では主観的だが、これに対しては澤田先生の実験経済学の手法が間接的に応えていたと見える。いろいろ勉強になったし、会場に来てた人もほとんど公衆衛生・経済学プロパーの人で質問のレベルも高かった(と素人目にはみえる)。近隣効果を測定するspatial durbin modelを用いた報告もあった。
しかし、お腹が減ったので←討論前に途中抜けして、有楽町ひむろで味噌ラーメン。そんな訳で、休日までにやると決めた作業をほぼほったらかしにした2日間だった。
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