9時から人口学大学院セミナーの最終回。前回終わりきらなかった部分を議論してから、レポートの進捗確認。後ろが詰まっていた(ジョブトーク)ので、最後に報告した自分は言葉足らずのままに終わってしまったけど、ジョブトークのためにあまり集中できなかったので結果オーライかもしれない。タームペーパーの進捗確認はテーマが似ている人同士がペアになって互いの論文にコメントし合うというもので、ユニークだった。かなり楽観的な評価だが、割と先生は自分のレポートを買ってくれるのではないかと思う。人口学セミナーの最初の方で、classificationと国勢調査の関係についてのリーディングを読んだので、それに寄せて職業分類についてのレポートを書いていた。
そのあと、ジョブトーク。今回は前回よりもファカルティの先生がいた。議論もまずまず。集合的沸騰まではいかなったけど、今回の枠に応募している人の中では、多分盛り上がった方に分類されるのではないかと思う(他の候補者は来週だが)。
その後、院生とのランチ。今回はランチで話したことを口外しないという約束はなかったので、多少の雑感を書いておく。
今回のキャンディデートの人は様々な意味で興味深かった。現代韓国を対象に、ジェンダーと不平等を軸に質的調査をしている人だが、分析のアプローチは違えど、関心が非常に近いので、将来の自分を重ね合わせてしまう。ジョブトーク含め、どの質問にも的確に答え、自分の考えを付け加えるという意味では、隙がなかった。ただ、他の候補の人に比べると、多少回答が冗長だったかもしれない。もちろん、それは知識があることを示しているかもしれないが、まあ個人の好みの幅かもしれない。
次に、候補者の指導教員が自分が一緒に研究したいと思っていた人で、その意味でも重ね合わせることになった。違いが手法にあると言ったが、候補者の関心はよりジェンダーやcultural normの方にあり、私はもっと人口学的なアウトカムに関心があるので、完全にはかぶらない。
話を聞くうちに、ジェンダーと質的手法がメインの関心というか、「武器」なのだなと思った。どう言った授業を院生向けに考えているかという質問に対しては、はっきりとジェンダーの授業と質的手法の授業と答えていた。特に、後者は従来のような授業ではなく、ビックデータ時代に質的方法は何をできるかという観点でやりたいということで、発想の柔らかさを感じた。また、質的な人口学の研究もしているということもあり、人口学の授業を量質両方の先生が一緒に教えるというアイデアは面白いなと思った。
いろんな意味で、日本と韓国は似ている。自分が似たような家族環境で韓国に生まれたら、どうなっていただろうか、と考えることもある。この一見すると似過ぎているとも言える社会をどう比較するのか、比較することで何が見えてくるのか、自分と考え方や研究関心が似ている人を見ながら、今後の研究についても考える時間になった。また、アジア系の男性で計量やる人は英語能力に問題を抱え、数と対話しているので(鶏と卵)、結局母国に帰る傾向にある、と正直に言ってくれてよかった。
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