今週あまり日記書いてませんでしたね。今週は、予想以上に忙しくなかった気がします。水曜日にあるはずのトレーニングセミナーがゲストの都合で月曜になったので、月火はいつものように忙しかったですが、水曜日は一日空いて、久しぶりに研究関係の仕事をしました。毎回緊張する人口学セミナーも、social determinants of healthがテーマで、最初はそこまで面白くないなと思っていたのですが、議論する中で結構発言することになり、意外と思い入れあるのかもしれません。質問は、なぜか先週の金曜日、つまり1週間前に投げたのでそのプレッシャーがないことも疲れてない理由かもしれません。文献はいつも以上に丁寧にまとめた気がします。
健康の社会的要因の何が面白いかというと、意外とメカニズムが色々あるらしいところかもしれません。一人当たりGNPで世界のトップにあるアメリカで、なぜこんなにも健康における不平等があるのか?というのは、当たり前だろという人も多いかもしれませんが、なぜかをreasonableに説明するのは意外と難しいのではないかと考えました。例えば、個人の年収がそれ自体として重要であるとしても、それではなぜアメリカの黒人の収入はLatin America諸国の平均所得よりも大きく高いのに対して、黒人層の平均余命は短いのか、といわれたら、どう答えるでしょうか。一見すると個人年収は当たり前のように重要な変数のように考えてしまいますが、実は相対的なレベルの不平等が重要なのではないかということになります。さらに、カナダとアメリカのcountryを比較すると、同じ程度の貧困地区でも、カナダの死亡率はアメリカよりも低い。なぜだろう、多分制度とかインフラへのアクセスが関わって来そうですよね。このように結構色々考えられるのです。そこには、独立変数としての社会階層(SES)指標があり、社会階層論をやった後にSDHの議論を聞くと、本当にその想定でいいの?と思うところもあり、エキサイティングです。
人口学のセミナーは歴史、理論、最近の論文バランスよくカバーされてて予想よりだいぶキツいです。去年までは600番台の講義で学部生もいたけど、今年から900番台のセミナーになりました。先生はJHUの公衆衛生の出身で、健康とか寿命が専門だけど、とりあえず全部に詳しくて驚きます。若くて熱心で、セミナーから得るものは大きいです。もちろん、やろうと思えば2時間半ずっと話せるんでしょうけど(最初の2回はほぼ講義でした)、今は基本、学生のco-leadの人に任せて、先生は議論の整理や補足に回っています。教えることと議論させることのバランスを取るのは難しいと思うけど、絶妙です。若くて研究熱心な先生が多いのは弊学部の強みだと思います。
ほとんど振り返りになりませんでしたw 授業でも、段々力を抜く箇所はぬいた方が全体的に見れば効率いいなと思い始めたのも理由かもしれません。でも、そろそろ中間テストなので、またギアを入れる必要がありそうです。今週は、息切れせず「普通にこなせた」という意味では新しい一歩を踏み出せたのかなと思います。
No comments:
Post a Comment