外から見ていると、言説分析ってめんどくさそうな印象を受ける。広く取ろうとしたら一人じゃ処理しきれない言説を抱えることになるし、狭く取ると一般化ができない。一般化する必要はないと思うけど、リサーチクエスチョンが広く取るか狭く取るかに依存する。
広く取ってしまって論理に欠陥が見られるとrigourじゃなくなる。それに、他の質的研究法に比べて反証主義に弱い(反例を出されたらどうするんだろう)。
要は、非常にスキル・巧さが必要な印象を受けるので、戦略的に考えると、インタビュー調査や参与観察の方が、ビギナーには向いているような気がする。
あと、discourse analysisって、独特な認識論を前提にしていると気がする(思い込み?)、哲学的な立場にこだわらないのであればドキュメント分析なる方法もあるので、そっちの方が手続き的に寛容かもしれない。
まあとにかくめんどくさそうな印象を受けるわけです。言説分析を採用しているのは、それじゃないとできない調査戦略なんですよねきっと。だとしたら、何でこんなに多いんだろうかというのが疑問でした。
(というか、新聞記事や政策資料の収集を言説分析と言っているのであれば、それは多くの資料から一定の主張を見出すメタ分析とかさっきのドキュメント分析のことを指しているような気もする。)
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