一周回って自分は人口学者ではなくて社会階層の研究者なんだと最近思うようになりました、正確にいうと、アメリカ産の人口学的アプローチを使う階層研究者。
この分野、ニッチといえばニッチなんですけど、一番しっくりくるホームグラウンドという感じ。もちろん、人口学のコースワークは人並みにこなしたので、そちらの方にアイデンティティがないわけではないんですが、やっぱり格差の話にかかわらないと、あまり入ってこなくて、少子化・高齢化の話も耳学問程度になりがち。人口学というのは、自分にとってはあくまでパースペクティブを提供してくれるものです。
例えば少子化の理論、どういう社会で少子化が進むのか、みたいな話はあまり興味はなく、しかし一方で親の学歴によって出生力が違って、それが世代間の格差にどう寄与するのか、みたいな話はすごく食いつきます。人口を単位にして社会階層が再生産されるメカニズムに関心があるんだなと、改めて思いました。
最近いろんなものに手を出してたんですが、4年前に学会発表してほぼ放置だった論文を書き上げつつある中で、自分が一番得意なフォームを思い出した感じがします。目瞑っててもどこに何があるかわかる感じで論文書けるのは、楽しいです。
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