July 20, 2020

留学覚書ノート

たまにこういうのも書きます。アメリカの社会学には日本からの留学生は本当少ないので、ランキングとか関係なくどこでもいいから、どんどん来て欲しいわけですが(もちろん、ランキングはそのプログラムが持つリソースと相関するので、ある程度重要ですが)。

留学のメリット、自分の強みを伸ばせる、アメリカの研究者とつながりやすい、色々と考えられますが、コースワークの違い一つとっても受けてきた教育を相対的に考えられるかと思います。例えば必修の理論の授業で、グラムシやドゥボイス、ポスコロの理論家がカバーされましたが、日本だと扱った授業を受けたことはなかったです。

社会学の理論でなぜポスコロが読まれることがあるのか、社会学の古典では西洋の近代化を扱いますが、例えばウェーバーは西洋資本主義の発展と切り離せない植民地の話はしません。アメリカで古典の見直しが進む一方で、日本の理論の授業は、そういったアップデートを含んでいるのか、わかりません。日米双方の理論の授業を受けることで、なぜ理論の文献のカバー範囲が異なるのか、考えることができます。そんなことは自分の研究に必要ないかもしれませんが、もしかしたら大切になってくるかもしれません。

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