March 12, 2018

マディソン旅行記6日目

6日目は二つのイベントに参加。一つ目はMRRCという組織が開いているランチ。MRRCというのはMinority Recruitment and Retention Committee の略で、UW-Madisonの社会学部にいるマイノリティ教員、スタッフ、学生の組織である。ここでいうマイノリティとは、'Historically Underrepresented Groups (in the United States)'のことで、略してHUGSと呼ばれたりすることもあるらしい。友人によるとHUGSにアジア系、具体的にはアメリカで差別を受けて来た日系や中華系を含めるかについては、議論があるらしい。

MRRCのメンバーには韓国系アメリカ人や中韓の留学生も多く所属しているので、あまりこの点は問題になっていないのかもしれない。ゆるく非白人系コミュニティと捉えるのが良さそうである。MRRCからトラベルグラントなども出ているようで、メリットは色々とありそうだが、一学期に7回ミーティングがあるということで、学業とのバランスが難しそうかもしれないという印象を持った。

大学から10分ほど車で走ったところにある郊外型のレストランのいちスペースを貸し切って、昼食と簡単なミーティングがあった。集まりにはファカルティの先生も2名いて、ざっくばらんに、この後あるハウジングツアーの話や、研究関心について話した。

終了後、社会科学部棟に移動して、prospective studentsと一緒に現役の学生の案内のもと、ハウジングツアーに出かけた。住居を選ぶ際の基準としては、大学が運営しているものか民間の個人なり企業が提供しているものか、及び大学から近くにあるか、郊外にあるかの2つがあると考えるのがよさそうである(更にいえば、郊外も東はアメリカ白人系が多いが西がアジア系の留学生が多い、という特徴もあるらしい)。私は最初、大学が提供するキャンパス内にあるHallを考えていたのだが、どうやらHallのほとんどは学部生が住むようで、研究に集中したい院生にはあまり勧められないということだった。マンチェスターにいた時も、食事付きのHallに住んでいたが、確かに夜中に騒ぎ出す学生もいたり、その点は似ているなと思った。

というわけで、大学が提供してくれる住居としてはHallではなくApartmentを選択する院生が多いようである。Hallと比べてApartmentの特徴は、郊外にあること、食事付きではないこと、Hallのような学生同士のイベントがないことにあると思う。院生の意見としては、静かに研究したいということであればApartmentに住む方がよいという印象を持った。Apartmentにも、シングルか、部屋を2-3人でシェアするかによって家賃も変わってくるので、考えなくてはいけない。

Apartmentは3種類しかないが、今回案内されたのは、(留学生の)院生が住む際に最もポピュラーというEagle Heightsだった。google mapによれば待ち時間含めバスでおよそ20分、徒歩で40分という距離。部屋を見せてくれた院生によればバスで30分、徒歩で50分だった。電気代や光熱水費が全て家賃に含まれているのはよいなと思ったが、シングルでは家賃をみると775ドル、来年度からは814ドルに値上がりするということで、物価が安いと聞いていたマディソンの価格としては驚いた。2人でシェアするタイプの部屋の場合には、家賃は1,059ドルなので、折半すれば5万円とちょっとである。

その次に、いくつか民間が提供している部屋を見せてもらった(部屋を見せてくれるのも、全員学部の院生である)。3つ案内された部屋の内訳としては(1)夫婦で住んでいて東部の郊外に家を買った、(2)パートナーと一緒に大学近くのアパートを賃貸、(3)Coopの3種類だった。また、今回ホストをしてもらった院生の家は、東部のバスで20分くらいいったところにある住宅地の一軒家だった(仕事をしている人や他の院生とシェアしているらしい)。

仕事を持っている配偶者がいれば、家を買うことも選択肢に入るだろうが、私にとって現実的なのは、大学のアパートか、あるいは一軒家のシェアだろう。ミシガンにいた時には1ヶ月間Coopに住むことを選択したが、長期で住む場合にはCoopのもつ食材の共同購入や調理器具のシェアといったメリットはやや減じるし、なによりCoopでは色々と役職が回ってくる。ただし家賃は圧倒的に安かった。

何かオススメがあれば、教えてください。
Coopに飾ってあった昔のマディソンの写真。手前が西・奥が東になっている。いつの時代に撮られたものであるかは不明らしい。

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