July 31, 2017

7月30-31日

久しぶりによく眠れて、7時前に起床。10時前に家に向かい、母と弟はサッカーのため学校へ。すぐホームセンターと家電量販店のトラックが来て、ダイニングテーブルやソファ、冷蔵庫などの取り付け。その後、一人でカーテンと電球をつける作業。疲れて、ラジオを聴きながらうとうとしていると、今度はエアコン業者がくる。取り付け終わって、一人でいると母が帰ってくる。お昼を食べて、車の荷物を運ぶ。その後、母は弟を迎えに家を出る。再び一人で作業。こんな1日で、新居と実家を何往復したことか。夜はトンQ、ざるどうふが本当に美味しかった。

31日、午前中に帰郷、10時から論文。お昼は織恩で、ひよっこをみながら。今週から急展開で見逃せない。戻って再び作業。疲れて気分転換にスタバに行ったり、自転車掃除したり、その時に後輩に会って、色々話を聞く。

早めに帰宅して、カップ焼きそば、風呂、そしてコードブルー。

データの再現性について(88888888888問題)

と書くほどのことでもないのですが、友人から経済学者に社会学者の論文が叩かれているという話を聞いて、中身をみてみました。

どうやら、ASRに2009年に載った論文が、ちょっととんでもないミスをして、同じデータで再分析した人がASRの最新号で、再現性について疑義を呈したコメントを行い、元論文の著者からリプライが来たようです。

当の論文の執筆者はメリーランド大学(出版当時はイリノイ州立大学シカゴ校)のCedric Herring氏。Herring氏は職場の多様性(ジェンダー、人種etc.)と企業のパフォーマンスの関係について長く研究をされており、今回議論に上がった論文は、社会学のフラッグシップ・ジャーナルであるASRに掲載された、同様の趣旨のもの。

Does Diversity Pay?: Race, Gender, and the Business Case for Diversity

この論文では、企業の収益に関するデータを用いて、「多様性のある企業では収益が高い」ことを計量分析によって示しています。当論文のインパクトは小さくなく、google scholarでの引用回数は537回となっており、ASRに掲載されている論文の中でも、比較的引用回数が多いものと考えられます。

しかし、ASR最新号において、アムステルダム大学の3人(Dragana Stojmenovska, Thijs Bol, and Thomas Leopold)がHerring氏と同じデータを用いて論文の分析結果に疑義を呈しています。

Does Diversity Pay? A Replication of Herring (2009)

3人がいくら分析しても、Herring氏の出した回帰分析のモデルとはサンプルサイズが合わないらしい。というのも、Herringでは収益の無回答ケースの欠損値(88,888,888,888)と顧客数の欠損値(888,888)をそのまま入れてたというオチ(!)。

その他にも、3人はデータのハンドリングのミスについて、複数の可能性を指摘していますが、Herring自身のリプライでは上記の無回答ケースのミスのみが認められています。

Is diversity still a Good thing?

さて、だんだんとヤバい臭いがしてきました。ちなみに3人の分析では、同じデータを用いて適切に欠損値処理が行われており、この分析結果によると、Herringが2009年の論文で示した8つの仮説のうち「7つ」が支持されないということです。

Herringはこのミスを認め(ちなみに、元論文では片側検定の結果を示していたらしい)、さらには欠損値について多重代入法を用いた上で再分析をしており、2017年のリプライ論文ではこの結果を示しています。その上で、いくつかの仮説は(統計的有意性はかなり微妙なものも散見されるが)支持されるとしています。

友人に教えられた経済学関係者が集うフォーラムの掲示板では、一連の問題から、社会学に対する批判が乱発しています。

個人的にはこの問題、ASR側がreplication用のデータやコードの提供を要求していなかったために生じたのではないかと考えます(+査読者がヌルかった)。おそらく、ASRでは何処かのタイミングで、分析用のデータ提供を求めるようになったのではないかと思います(と思ったがガイドラインを見る限りその手の記述は見当たらない)。

この手のミスが、この(replication用のシンタックスやコードの提供をするのが当たり前になりつつある)タイミングで指摘されたことが、経済学者からは社会学者の計量分析は遅れているというイメージを与えることになったのかもしれません。ただ、社会学の国際誌ではデータの再現性を重視して、データや分析に用いたコードの提供を求めるものも増えているのではないかと思います。

論文で犯されたミスにかなりインパクトがあるため(日本のデータではdon't know系の欠損値は9や99、非該当が8や88に振られます。そのあたり、海外のデータではどうなっているか分かりませんが、仮にDKに8や88が振られることはあるとしても、88,888,888,888というのには爆笑してしまいます)、今後、データの再現性を訴える時の例として用いられるかもしれません。

July 29, 2017

7月29日

引越し作業と祖母の見舞い。まず、10時前に家を出て新居へ。車で10分もないくらいの近所なのが救い。荷物を搬入。その後、常陸大宮まで行って病院へ。今日の祖母は少し元気がなかった。一応リハビリを終えて、一息つくと「賑やかなこと」と一言、つまりうるさいということだ、祖母らしい発言。昼食をたべるるのを見届けて帰宅。

その後二回搬入。なかなか面倒な作業で、衣装ケースの一部が二階に入らなかった(意外と二階の個室のドアの幅が狭い)。シーリングをつけて、くれになっても作業できるようにする。最後に、扇風機を取り付け。明日は新しい家電と家具が一通り届く予定。

July 28, 2017

7月28日

8時おき、ただし寝落ち気味だった。昨日は代表者会議が終わった後、作業をしようと思ったが電気をつけたまま寝てしまった。昨日に引き続き若干の頭痛(昨日は本当にひどくて作業ができなかった)。

二日連続のひよっこ。だんだん、みね子ほか登場人物が近しい親戚のように思えてくる。昼食を調理して、学校へ。9時半到着。その後、奨学金の資料を準備、郵送までやり遂げる。

12時過ぎに出発し、霞ヶ関へ、共著の友人が報告するということで、某研究会に誘われた。そういう流れだったので中身についてはよくわからなかったが、人口学を勉強したことのない自分にはわからないことが多く、勉強の必要性を感じた。

終了後、東京駅に向かって、帰省。明日から引越し。4月以降、ほぼ隔週に一度は帰ることになり、「意外とできるな」という感覚。実際、家族と触れ合った方が元気が出るし、昔は一人暮らしが楽しくてしょうがなかったけど、広い部屋で、家族と話すことでずいぶん気持ちが軽くなると感じることも増えた。ただ、この感覚は毎日過ごしているとまた違って来るのかもしれない。これくらいの頻度がいいのかな。

July 23, 2017

7月23日

朝6時に大学へ。鍵が見当たらないがなんとかなる。やった作業としては、共著論文の分析を進め、地熱も進め、水曜の研究会の資料を作り、寝て()、月末締め切りの資料のための分析などをした。昼は弁当、夜はねむる。おおよそキャッチアップはできた感。

July 22, 2017

ArcGIS memo(ポリゴンの面積計算)

基本的には以下のページに従う
https://www.gislounge.com/calculating-polygon-area-in-arcmap/

面積計算は座標系をprojected coordinate system (PCS)に合わせる必要がある。日本のデータの場合、平面直角座標系第9系を選択。座標系の変更は、データ管理ツール→投影変換と座標変換→投影変換で行う。

July 19, 2017

7月19日

9時半起床、11時学校着。弁当を作っていたおかげで外に出ず済む。3時まではゼミの用意。結果が徐々に微妙になり、コメントのクリティカルだった。
終了後、少し休憩して採点など。結局12時くらいまで人口学の教科書のレジュメを作っていた。勉強にはなるが、数学力の無さが足を引っ張る。圧倒的に微積分の力が必要。

July 18, 2017

7月18日

7時前に起床、早朝に水戸を出る。10時ごろに研究室到着。勉強会は開催できず。
空いた時間を使って経済学図書館に複写。そのあと、メーリス作成、論文修正投稿、課題添削。15:30まで共著のアウトライン作成。18時まで論文修正。帰宅してゴーヤチャンプルーとスパニッシュオムレツ(卵とジャガイモを使いたかった)。休憩して、共著論文。

人口学勉強会(PrestonのDemographyを淡々と読む会)のお知らせ

有志数名でアメリカの社会学・人口学教育において定番教科書として用いられるPrestonのDemographyを淡々と読む勉強会を開きます。
特にこの本を読んで新しい分析ができるようになるかはわかりませんが、形式(数理)人口学の知識を身につけて人口学の論文を広く読めるようになることを目的とします。
第一回は、8月2日(水)午前10時半~12時の予定で行いますので、関心ある方はご連絡ください。
購読文献:Preston, Samuel, Patrick Heuveline, Michel Guillot, 2000, Demography: Measuring and Modeling Population Processes. Wiley. Chapter 1-2. 
http://as.wiley.com/WileyCDA/WileyTitle/productCd-1557864519.html
(副読本として和田光平,2015,『人口統計学の理論と推計への応用』オーム社)

July 15, 2017

7月15日

家族問題研究学会シンポジウムにて。報告内容自体は後日文字になると思うので、終盤あった一幕について。

今日のシンポにて、千田先生のコメントへのリプライの中で、加藤先生がお子さんは何人ですかと聞いたことに対して、聴衆の賀茂先生がそれはハラスメントではないかと諭す側面があった(文脈なさすぎて何言ってるかという感じかもしれない)。

その後すぐ加藤先生が対応しなかったこともあり、他の聴衆の先生からも(半ばヤジのような勢いで、※私個人の印象)同じような指摘があった。

これだけ書くと、色々と誤解を生むような気がするけど、思った点を二つだけ。

1点目。ハラスメントではないかと言うことは、場を圧倒し、沈黙させる力がある。突如として先の行為に責められるべき理由があるという合意が作られ、共有されていくのは少し異様な風景だった。

個人的には僕はそれはハラスメントではないか言うことに加え、先生にその発言の意図を聞くべきだろうと思った。そして、本来であれば発言を求められた千田先生自身の思いが重要なのではないかと思った(後述するように、先生は私は大丈夫なのですがと大人の対応)。

2点目。そのあと懇親会で加藤先生と話して、恐らく先生は、公的な問題に対して研究者が何らかの立場を取る場合、その問題に関する自身の状況を棚上げすることはできないという考えを持っているのではないかと思った。

千田先生自身は大人の対応をしたし、シンポは終盤、若干気まずい雰囲気になったけど、なんとか終了。色々と対応のまずさがあり、本来すべきだった議論ができなかったかもしれないのは残念だった。

若干もやもやするのは、社会学は公的な問題に対する立場を形成する背景の一つとして、個人の私的状況の影響を重く見積もっていると思っていたのだが、それを(確かに、聞き方は悪かったが)ハラスメントなのではないかという(有無を言わさない威圧的調子で)匿名的に消し去るのってどうなのだろうかという。。。

July 11, 2017

7月11日

一年ももう半分終わってるんですよねえ。
朝まで魔女の宅急便を見てしまい、起床は12時。2時前に大学について、レジュメ作りと申請書。fjtさんと夕食をとり、そのあとまた申請書。帰宅前にコンビニに寄ってヨーグルト購入。食べながら明日の予定を考える。明日の論文ももう一度読む。

July 10, 2017

7月10日

やはり人は寝るべきだということを感じる。今日から時間単位でスケジュール決めて、できるだけそれに従うべく動く。午前中に申請書、及び共著論文、事務にて成績受け取り。

昼はmgさんとそば。昼食後若干作業して手伝い。無事一学期終了。色々と教授法を「盗む」ことができた。

終わってから、再び作業。そのあと映画。

メアリと魔女の花。序盤から中盤にかけての展開に、んー、という感じ。ピーターの家庭のこととか、もう少し描けなかったのかなあ。構図的には耳をすませばとかなり似ているのだけど、「耳すま」の方は天沢と親しくなることで物語が展開していったのに対し、今回はピーターが出てきて森に迷うまでは唐突というか、急ぎすぎている印象を持った。

もちろん、ジブリではないのだけど、でも一方でジブリの影を見ざる得ない。キャッチフレーズも「魔女、ふたたび」なんですよね。間違いなく魔女の宅急便のこと(ジブリは魔女の宅急便から成長し始めたので、縁起を担いだ説もある)。個人的には、「再び」ではなく「新しい」に類する言葉を入れて欲しかった。「魔法がなくても大丈夫」は、文脈考えるとジブリから旅立つ二人の若き監督とプロデューサーのメッセージと受け取るざるを得ないのだけど、であれば、新しい魔女の物語を紡ぐ意気込みが欲しかった。

ひょんなことがきっかけで異世界に入る構図も、千と千尋を重ねてしまう。「メアリ」には、この異世界に入るまでの流れに厚さがなかったのが少し気になったという感じ。全体として急ぎすぎているのか、とはいえ尺を長くしろという話でもないのだが。。。

最後に、やはり「魔法がなくても大丈夫」というメッセージから導かれる普遍性は、少し薄い。それはどうしても二人の独立してから初の長編を通じて、「ジブリから独立するんだ」という意気込みを感じ取ってしまうからであり、逆にいえば見る側にとって何が「大丈夫」なのかが伝わってこない。

もちろん、二人があえて「僕らは独立します、大丈夫です」というメッセージをおそらく意図して伝えているのだろうと思うし、スタジオポノックのデビュー作という位置付けとしてみるのがいいのかもしれない。どうしても余計なくらい背景的なことを読み取ってしまうので、逆にジブリの作品を知らない人が「メアリ」を見た感想が知りたい。

ジブリの魔法から二人はすでに解かれているのかもしれないが、見ている側にかけられている魔法が解けるには、まだ時間がかかるのだろう。それは、ポノックがいくつも作品を出すことによって、時間はかかるかもしれないけど、成し遂げられることだと思う。ポノックのスタートをリアルタイムで観察することができてよかったと思える時が来るといい。



July 9, 2017

7月9日

こうやってダラダラ過ごしていると人生終わっちゃいますね。もう少し計画的にいきたい。

午前10時から寮の掃除のボランティア。朝から人と話せるのは意外と貴重だったりする。
終了後、朝昼ご飯。クスクスにカレーパウダーかけて、ジャガイモ、パプリカと炒める。なんとなくチャーハン風。

一応大学に行って、論文を書き始める。ただ、今日は頭痛でイマイチ。本当はやるyんべきこともできず。難しい、優先順位をつけたい。




July 3, 2017

savファイルをStataで読み込む方法

いくつかあるのでメモとしてまとめておきます。

1. stat/transferを用いる→有料なので諦める。

2. Stataのusespssを使う

個人的にはこれが一番楽な気がしますが、2017年7月現在Stataのversion 12までしか対応してなさそう(あとwindowsのみ)。新しいヴァージョンを持っている人には現実的な選択肢ではありません。
https://ideas.repec.org/c/boc/bocode/s456957.html

コマンド例:usespss using C:/Users/hogehoge/Downloads/hogehoge/hogehoge.sav, clear

3. Rのread.savを使う。

おそらく、csv形式にエクスポートしたものをStata上でインポートすることになると思います。

コマンド例:
library(foreign)
path <- "/Users/hogehoge/Downloads"
DAT <- read.spss(file.path(path, 'hogehoge.sav'), to.data.frame=TRUE, use.value.labels=FALSE)

その後、Stata上で以下のようにして読み込む。
import delimited "/Users/hogehoge/Desktop/hogehoge/hogehoge.csv", clear

4. PSPPを用いる。
SPSSの環境を真似たフリーソフトPSPPというのがあるので、これを使ってsavを読み込み、csvか何かに保存することもできそう。
あるいは、ウェブにcsvへ書き換えるコンバーターがあります(http://pspp.benpfaff.org/)。

この辺りの話はstataのスレにも上がっています。

7月2-3日

弟がサッカーの遠征で千葉まで行くことから、早起き。自分もつられて5時前に起きてしまう。父と弟を見送って、はじめに祖父の墓参り。そのあと、祖母の病院に。最初はずいぶん調子よく、墓参りしてきたよといったらありがとうと返したりしてくれたのだが、そのあとは寝たふりというか、なんというか。リハビリもこれ以上上がることはないと判断されたのか、9月退院ということになった。

常陸大宮から、笠間へ。今度は第二子を出産した従姉妹のもとへ。新生児を抱くなんてことは初めてだったので、緊張。叔母も交えてファミレスで昼食をとり、水戸に戻る。といっても帰宅ではなくホームセンターなり家電量販店なりで、今度は引越しの用意。

疲れて戻ってくると一眠り。しばらくして起きて、叔母が持ってきてくれたプラムにかぶりつく。


夕食を済ませ、今度は就寝。

8時半過ぎに寝たので、2時半ごろに起床。3時にデニーズ。作業を済ませ、帰宅。雨が降っていた。着替えを済ませ、水戸駅へ。母と弟に送ってもらい、電車。

東京駅について、ジメジメとした空気に嫌気がさす。すぐさま研究室に戻り、作業。


July 1, 2017

7月1日

目処が立ったような立ってないようなこの頃です。

6月30日(金)
起床後大学へ、共著論文の分析を進め、Elsterのレジュメづくり、もう一つの共著、リーディングの日程調整、課題へのリプライ、回答作成などなど。食べる気にもなれないので、夕食はグラノーラのスティック。明け方まで院生室で作業して、一旦帰宅。洗濯を済ませて、ゴミを捨て、キッチンを掃除。シャワー浴びてその足で大学へ。およそ午前10時、といつのまにか7月に。

忙しい分、3ー4月の鬱々しい気分からは意外とあっさり脱却できた。今後の課題は、自分の研究を納得できる形で進められることかなと思う。バランスよく、頑張りたい。