October 9, 2016

第89回日本社会学会大会報告を終えて

ひとまず無事(?)日本社会学会を終えたということで、一応いくつか書き記しておきます。

10月7日(金曜日)〜学会前日〜

 安い航空券を探した結果、旅割75で午前8時20分発のチケットを購入することになり、前日もスライド準備で寝るのが遅くなり、ほとんど眠れず羽田へ。搭乗口近くのPCスペースに行くと、研究室のst先生がいらっしゃった。

 福岡に着いてからは、特に予定を立てていなかったのでひとまず天神へ。12時半になるまでスタバで時間を潰す。その後、イギリスから来た友人と会食。彼女が日本女性の出生行動に対する職場要因について知りたいということを知る。終了後、西新までいって、英語ワークショップ。上智の竹ノ下先生によるレク。投稿する雑誌を選定する際の基準、論文の書き方、査読コメントなど、非常に参考になる。英語の雑誌にははっきりとしたハイラーキー(ランク)があり、雑誌の特徴を踏まえながら、IFの高いところに投稿していくというプロセスなのだろうが、日本にいるとこういった具体的な手順について相談できる人が少ないのかもしれないなという印象。今回、少なからず、英語と日本語、学会の国際化について考えることがあった。

 ワークショップ終了後、ホテルにチェックイン。疲れてしまい少し眠りにつく。起きた後、研究室の先輩と二人で焼き鳥を食べに外にでる。思えば、こうやって先輩と二人で飲みに行くみたいなことを、自分は大学入学以来ほとんどしたことがないなと思った。大人数だと聞けないようなこと(ほんとくだらないことだけど)を先輩から教えてもらうみたいなカルチャーの外にいたかもしれない。まあ、比喩として。ビジネスライクな関係性は嫌いではないが、この年齢になるとビジネスライクではない関係性はなかなか簡単につくれないので、ありがたい。

 戻って報告の練習。パワポの修正。15分だと間に合わなさそうなので、ずいぶん削ることにした。反省としては、やはりどこかで一度リハーサルの機会をもらっておけばよかったなというふうに思う。消化不良感はある、ただし今年の報告の中では一番時間をかけ、自分なりに色々考えながらつくったので、報告前に回収できた利得は大きい。

 夢の中で、報告しているシーンが出てくるくらいにはナーバスになっていた。まず、日社というだけで緊張する。数理や家族はおおよそ知っている人が来るのだが、その点日社は普段会わないような人のほうが多く、今回で言えば自分の前で発表した鹿又先生は初めてお会いしたのだが、そういう人にもわかってもらえる報告にしないといけないと、やや気を使う。あとは、やはり日本の社会学で一番人が来るのは間違いないので、気持ちが高ぶるというか、しっかり用意しないとダメだなという意識がいつも以上に出てくる。去年はそれで非常に緊張した。自分は、あまり学会報告で緊張するというタイプではないのだけど。

 次に、英語。今回は、日本の出生について知りたいという友人にトラベルグラントを紹介したという事情で、まあ結果的には英語でいいのだが、日本語ではなく英語で報告する形にした。これは緊張する。AASでは時間が足りなく、恥をかいたため、、、なので今回は、是が非でも15分で終わらせようと、何度もなんども練習して、ほとんどセリフも暗記した。その甲斐あって、報告は15分ちょっと過ぎくらいで終わり、まずまず。

 最後に、先生。私の指導教授は、自分が参加する学会に指導学生が報告するときには、必ず来てくれる。その点非常にありがたく、教育的だなと思うのだが、いかんせん緊張する。正直、学会報告よりゼミ発表のほうが緊張するし、準備も念頭にするので、結果としてゼミ発表基準になってしまう。そして、最後に教育的なコメントをもらう。ここまで伝統芸能。

10月8日(土曜日)〜学会1日目〜

 緊張の割にはよく眠れる。朝食を済ませ、大学へ。博多駅前の時点でバスは満員、天神にいる参加者を華麗において行き、伊都キャンパスに到着。登録を済ませ、部会の部屋に。先生に一通りご挨拶(こういうプロセス、まだ慣れないところがある)。

 終了後はひたすら脱力、脱力、脱力。何が疲れるかというと、自分の報告の前までずっと日本語で、そうなると日本語で理解して考えるのだが、自分から英語になるし、隣にいる友人が英語で話しかけてくるので何が何だか分からなくなってくる。ここまで疲れたのは本当に久しぶりだった。

 終了後、あいさつをして食堂へ。友人二人と昼食。やや遅れて総会に参加。次回の開催校が東京大学ということで、会場からはちょっと意外な声(というか雰囲気)。40年ぶりの東大開催、もちろん自分も参加したいが、現時点では不透明。その後、学会賞受賞を経て、会長講演。大きくなくてもいいので物語を作ろう、これが趣旨かな。日頃ちまちまとした計量分析をしている身からすると、本当に納得することが多かった。

 午後は最初家族部会、その後教育部会に移る、途中でエネルギーが切れて意識が飛びそうだったので、外に出てカステラを頬張る。終了後、他のメンバーは続々と天神に向かう中、私と永吉先生とMantingの三人がポツンと残り、懇親会へ。韓国の友人やお話ししたかった先生と話すことができ、一通り満足。日社の懇親会は平均年齢が55歳くらいになるので若手には入りにくい雰囲気になるのだが、個人的にはベテランの先生と話す機会に恵まれているので割と楽しんでいる。終了後、バスと地下鉄を使って天神まで向かい、教育部会メンバーに合流。日社的には常に家族(結婚)に配置される自分であるが、帰属感は昔から関わってきた社研の教育・二次分析系メンバーにあるのかもしれないなと思う(100%SSMとかぶるが)。二次会まで楽しんで、12時にホテルに戻り、就寝、とはいかずGREをこなす。

10月8日(日曜日)〜学会2日目〜

 あまり眠れず、あくびをしながらバスに乗る。部会は最初韓国の友人が発表するということになっていた英語セッション、しかし彼が遅れていたようなので、エスニシティのセッションで佐藤先生の報告を聞いた後、家族、その後意識。途中で切り上げ、一階のラウンジ。ここ数年挨拶しそびれていた渡辺先生が一人でいらっしゃったので、ご挨拶。田渕先生にも一声かけていただく。でしゃばりに学会報告をしている関係で、いろんな方に知っていただけるのはありがたい。まあ、研究が伴っていないんだけど。。。

 五十嵐さんと合流し、天神で昼食。その後はバス停に行って、長崎へ。くんちにギリギリ間に合いました。皿うどんも食べ、大満足。

明日は軍艦島。

*日本語・英語問題について*
 聞き及んでいるところでは、日本社会学会はISA横浜の招致の関係で英語部会を増やす方針を採ってきたらしい、具体策としてはトラベルグラントなど。今回も6-7名のグラント受賞者が出てきたが、彼らの日社満足度はいかほどだろうか。Sessions in Englishに回された報告者は、(1)部会のintegrityがないので参加者が少ない(2)テーマが異なるので議論しにくいという二つのデメリットを抱える。今回、6個の部会で日英混合になったが、これに関してはチェアの先生が英語を使えるかという基準が出てくるらしい(正直、チェアくらいどの先生も日本語英語でできてほしいと思うのだが)。なかなかむずかしいところである。個人的には、Sessions in Engllishに積極的な意義を見出せないので、できる限りintegrateする方針で学会事務局には頑張ってほしいと思う。

October 4, 2016

早起き&資料完成

この二日は日射の報告資料作り。それで今日終わった。英語報告なので、文献を英語にしたり、英語の表現チェックをしたり、そういうのに手間取る。ソウル大とのワークショップでも使うので、手をかけるに越したことはない。

そろそろSoPの用意にも入ります。あと、好き放題書く予定の修論第5章。

October 2, 2016

学会報告

週末に日本社会学会で報告するのですが、現在その準備中。
修論の一部なので根本的に何か違うということはないが、やはり発表のほうに気が向くと他の作業にかける時間が少なくなる。とはいえ、締め切りがあることではっきりと仕事できる側面もあるので、一長一短だろう。

October 1, 2016

近況

珍しく中央線が空いていたので、車内で日記を書いてみる。
この3週間は異常に、本当に忙しかった。何が諸悪の根源かというと、仕事がきたら二つ返事でイエスと言ってしまう自分の性格なのだが、これが結局自分の首を絞めているように思えてしまう。
9月末までの締め切りで、英語原稿が一つ(これは終えてこれから提出)、地熱の分析(これは第一著者のリードがあるので負担は少ない、自分は分析担当)、10月中旬に依頼原稿の締め切り(ちょっと急な案件ということもありクオリティに自信がないが、来月でます)、修論(実はこれが本丸)、GRE、その他寮の仕事や諸々の事務的な手続き、あと研究会や学会の報告(数理、家族と来て今度日射です)、11月にはソウル大と研究室の合同セッションがあり、こちらもフルペーパーが必要になるので、大変。一つでもミスると信用を失うか、人生路頭に迷う可能性があり、気を抜けない。修士に入ってから、毎月忙しく、暇になることが決してなかったが、先月は本当に忙しかった。

生活リズムは変な形で最適化?することになる。朝6時まで作業して、12時に起床、こくわ型に行って、14時頃から作業、23時ごろに帰宅して、また6時まで作業、その繰り返しで1週間、かなりの進捗を生んだが、何か自分の体を蝕んでいる気もする。若いうちだからできる無理なのか、それとも着々と健康を蝕んでいるかはわからない。いずれにしろ、長くは続かない慣行だと思うので学会報告が終わり次第元の生活リズムに戻りたい。研究には集中できるスケジューリングなのだが、問題は食べ物屋が閉まっていたり、日が暗かったり、やや研究外の環境に不安が残るため。