March 6, 2018

マディソン旅行記2日目

今日は、セミナーに参加してきました。朝起きると、昨日積もっていた雪が溶けて...いるわけはなく、しっかり積もっていました。朝ごはんを済ませ、ポスターを作成したり、CDEのセミナーの予習をしていると、さらに雪が降ってしまいお手上げ。仕方ないので、パーカーのフードをかぶって外に出ます。

最初は雪が降っているのでバスで行こうかと思ったのですが、意外と朝早くから大学(マディソン市?)の除雪機や融雪剤を撒いてくれる人がいたおかげで、特に困難なく歩けたので、そのまま10分ほど歩いて会場のあるSewell Social Sciences Buildingに向かいました。自分にとっては、夢にまでみた憧れの場所です。

だいぶ早く着いてしまったので、建物を見学します。入り口が6階でまず驚いたのですが、メインストリートから進んでobsevetory driveに入ると、6階が正面玄関のようです。社会学部の本部は最上階の8階、及び7階や4階、2階にも研究室や施設があり、改めて規模は大きいなと思いました。ミシガンに比べると、多少建物が古く、全体的に年季が入っているという印象を持ちました。

DemSemの会場は8階の一番大きいカンファレンスルームで、大きな窓から湖が一望できるつくりになってて、贅沢だなと思いました。初夏から秋にかけては綺麗なんでしょうね。今回は雪で覆われて、真っ白でした。それはそれで明るいので、好きなんですけどね。

開始時間が近づくにつれ、続々と若い院生っぽい人、先生っぽい人が入ってきて、セミナーが開始、ざっと30人強はいた気がします。セミナーの詳細は別の記事にまとめましたが、アメリカという国は本当に色々なデータを持ってるなと思いました。今日の報告で使用されたデータは、ニューヨーク連邦準備銀行がもっている、クレジットカードかつ社会保障番号を持っている個人を対象とした調査の5%サンプルで、分析にクレジットカードの信用会社がつくった、個人ごとの破産リスクをSESスコアとして用いてたのも驚きました。

終了後、レストランがまとまって入っていると聞いたメモリアルユニオンに向かいました。そこでピザを食べ、カフェでセミナーでとったメモをまとめて、いい時間になったので、次のセミナー会場に向かいました。

夕方のセミナーは貧困研究所(Institute for Research on Poverty)が主催していたものです。社会学部の先生の一部は、この研究所にも所属しているためなのか、何人かDemSemで見かけた人もいました。報告はアメリカの幸福・ウェルビーイングに関する研究でしたが、報告された方は、多分その分野ではかなり偉い先生で、内容もすでに本になったものがもとということもあって、セミナーというよりは、講演会に近かったです(報告中の質疑応答話で、コメンテーターのコメント、及びリプライの後、10分程度の質疑)。

今日参加した二つのセミナーを比べると、やはり、DemSemみたいに、Assistant Professorくらいの人が、現在進行中の研究をセミナーで報告して、途中でもガンガン質問ができるような雰囲気の方が楽しいと思いました。その一方で、報告する側は、いつ質問来るかわからないわけで、慣れるまで大変だろうなあと思います。今はもちろんですが、今日のDemSemのように、例えば5年後にセミナーに呼ばれて、報告をして、最後に質疑応答までつつがなく終えられるかというと、自信は、ありません。もちろん、ただ報告するだけじゃなく、議論できるように、これから頑張らないといけないのですが。

いきなり質問が飛んできても、すらっと返しちゃうんですよね、報告者二人とも。特に、関連する論文はほぼ全て目を通しているわけですが、その論文の知見をまとめ、自分の得た示唆まで即座に出してくる姿を見て、報告するテーマについて、本当に知識があるのだなと,月並みながら思いました。母国語かつオーディエンスが日本人メインならば、効率がいいし、多少なりとも幅広くテーマを設定しても生きていけるのかもしれませんが、今の自分の持ち札で、このようなセミナーで飛び交う英語での議論でも勝負ができそうなのは、現時点の自分には階層結合しかない気がします。

セミナー終了後、軽めの夕食を購入して、ホテルで済ませました。明日もセミナーに出てみようと思いますが、いくつか人と会う予定が入ったので、そちらも楽しみです。

写真:ゆきだるま

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