コロナ陽性で自宅隔離する人向けに、日本の自治体が食料を含むケアパッケージを無料で配送している話、アメリカでは政府ができることはまだあるという文脈で拡散されている。アメリカに戻り隔離している間、食料をくれたのは政府ではなく大学だった。日本の大学がそんなことをしてくれるとは思えない。
もしかすると日本の大学でも似たようなことを、例えば外国から来たばかりの留学生にしていたのかもしれない。自宅隔離者を誰がケアするかという話からは過度な一般化かもしれないけれど、この事例は誰がケアの主体を担うべきかという考えの日米の違いを表しているように思えた。
サッカー日本代表の対戦チームが、高い公益性を有しているという理由で入国が認められた件。個人的には、日本について研究したいと思ってる留学生なんて、高い公益性を持ってると判断してもよいと思うが、政府の判断としては、サッカーの親善試合の方が公益性が高いという判断、納得することは、難しい。
もちろん、何を学ぶかで線引きしようとすると、公益性のない分野の留学生は入国させなくてもよいという話になるので、それはそれでよくないだろう。公益性に限らず、線引きに何らかの基準を用いることは、少なからず恣意性を纏うため、簡単ではない。かといって、世論を踏まえると、全員入国可も現実的ではないため、どこかで折衷案を狙うべきだろう。
公益性で線引きするのであれば、Japan Foundation(国際交流基金)や日本学術振興会からファンディングをもらっている人であれば入国可、みたいにするのが妥当なラインだろうと思うけれど、現状では日本政府は留学生はすべからくダメにしている。もう少し妥協点を見出す努力をしてほしい。
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