February 26, 2019

松尾文夫(1933 - 2019)

すでに報道されていますが、ジャーナリストの松尾文夫さんが、滞在先のニューヨーク州のホテルでお亡くなりになられました。

松尾先生には、上京して右も左もわからない大学1年の頃からお世話になりました。私にとっては、松尾先生は人生の大先輩であり、東京における祖父のような存在であり、また一番身近な戦争体験者でした。共同通信記者時代の松尾先生を突き動かしたのは日本が戦争に負けたアメリカを理解したいという思いであり、ジャーナリストに復帰されてからの先生の心の中に一貫してあったのは、日米を中心とした平和外交の追求だったと思います。

先生のアシスタントとしての仕事は数年前に終わりましたが、それ以降も時折食事に誘っていただいて、80歳を超えてもなお精力的にご活躍されている姿には感銘を覚えました。昨年末に帰国した時に近況をご報告できたのが、最後の思い出です。

本当にお世話になりました。これから先生のご遺志を少しでも継いでいきたいと思います。ご冥福をお祈りします。

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