February 2, 2022

官僚答弁

 ハローワークのインターネットサービスに、全国の高校や大学・学部ごとの就職希望者と実際の就職者数が「全国学校便覧」として公開されている。

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/enterprise/catalog_college.html

このデータベース、学校単位で就職希望者数と実際の就職者数をとっていて、貴重なデータだと思う。当然?、過去のものも利用できないかが気になり(就職浪人に男女差はあるのかが気になる)、ホームページを見たところ「最寄りのハローワークにお問い合わせください」とある。

アメリカにいる私にとって、最寄りのハローワークとはどこなのだろうか?

仕方ないので、ひとまず水戸のハローワークに電話してみた。1日待って調べてもらったところ、厚労省の若年者キャリア形成支援担当まで連絡してくださいと言われ、翌日電話する。

さらにここで調べるので1日待つことになり、翌日の回答は「毎年度新しいものに更新しているので提供できるものはありません」だった。

官僚答弁ってやつですね。あるのか、ないのか、こたえないやつ。

「古いデータは残してるけど公開してないのか、そもそも廃棄してるのか、どっちですか」と聞いても「毎年度新しいものに更新しているので提供できるものはありませんとしか回答できません」の一点張り。最後はお互いに笑ってしまった(声から察するに若手の人だろう、厚労省でもこのポストは最初に就くらしい)。おそらく、上司の人にそう言えと言われてるんだろう、模範的なまでに、官僚的だった。

「毎年度新しいものに更新しているので提供できるものはありません」と言われたのですが、事業所の方では過去のデータを保管しているのでしょうか、と水戸のハローワークに戻って聞いてみたところ、答えとしてはどこの事業所も神かデジタルかはわからないが5-6年は保管しているはずだということ。あれ、保管してるんじゃないですか〜となり、今は各地域のハローワークが情報をあげている茨城の労働局に電話中。都道府県単位になると、官僚度は少し上がるか。

数日電話してみて思ったのだが、官僚は自分が専門でないことには、とにかく上司や組織の方針を一点張りにする傾向がある、自分で柔軟に考えようとしない。専門性があれば、自分の裁量で判断できるだろうに、専門性を(意図的に?)身に付けてないがために、官僚答弁が身についてしまう。

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