もうあっという間に学期も3分の1近くが終わろうとしている。ゲノミクスの授業では、幸いオフィスアワー2回とも学生が来てくれて、望外の喜びだった。
一方で、学生からもう少し社会学っぽい話をしてくれないかと言われた。当たり前と言えば当たり前だけど、社会ゲノミクスの授業で行動遺伝学101や分子生物学101みたいな授業をしても学生のニーズは満たせない。一方で、そうした101的な知識がないと、GWASの重要性も分からない。今は遺伝研究の歴史として双子や候補遺伝子を扱ってるので、もう少し我慢して欲しいなと思う。
今日の授業では候補遺伝子は偽陽性ばかりなのでゲノムワイドの時代には厳しくなっています、という話だけでもよかったけど、加えて遺伝子を操作変数に使った因果推論の話をして単一遺伝子も捨てたもんじゃないと言おうとしたところ、10分で要約する力が自分にはなかった。学生もエコノメ取ってれば違ったかもしれない。
今の社会ゲノミクスはいろんな分野の専門家が混じり合ってできてるので、前提知識のハードルが高い気がする。ドラクエ6でいうところの賢者みたいな職業。学部生向けの授業にしていくためには、もう少し敷居を低くしないといけない気がする。
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