December 16, 2013

パリ一日目

 ロンドンからパリへの交通手段は当初TGVを考えていたが、やはり値が張るというのと、好奇心もあってバスを選んでみた。ガイドブックを見ても、特にバスについての説明を見つけることはできなかったので、普通の高速バスに、車内でのパスポートのチェックがあるくらいに思っていた。実際には、何点か予想していなかったことがあった。まず、バスが出発する駅でチェックインをする必要があった(これはオンラインチケットだったので、パスポートのチェックが必要だったから)。次に、ドーバーにつくと、一度バスから降ろされて空港と同じように出国審査を受けた。バスに乗り込んで出発かと思ったら再度降ろされた。ドーバー海峡はフェリーに乗って移動するというのだ。バスは車庫に、乗客は上のデッキに移動させられ、深夜1時に二持間の船旅となった。バスは7時半にパリに到着したが、前述のような事情があって、あまりよく寝れなかった。席も広いとは言えず隣の人と触れるには狭かったので、心地よかったとは言えない。それでも、フェリーで休むのは悪くなかったし(眠かったがビールを飲めた)、飛行機に飽きたらたまには利用してもいいかもしれない。

 到着したのはGallieniという駅で、そこから目的地までは地下鉄に乗る必要があった。ただ、朝早いこともあってヘルプデスクが空いておらず、特に地下鉄の乗り方を調べていた訳でもなかったので、どのチケットを買えばいいのかよく分からずにいた。券売機の前に立っていると、同じバスに乗っていた中年の男性もチケットを買おうとしていて、話しかけてみた。なんでも、ポルトガル人でマンチェスターで医者をしているらしい。彼の英語はなかなか聞き取りにくかったし、彼自身そんなに地下鉄事情に詳しくなかったのだが、二人で現地の人にどのチケットを買えばいいのか尋ねて、なんかと乗車できた。彼は別れ際に働いている病院と電話番号を教えてくれた。カッコいいおっちゃんだった。

 パリに到着した日は、2011年の京論壇で一緒だった北京大生と会う約束をしていた。彼は現在SciencePoでエネルギー外交を勉強しているらしい。約束は13時だったので、それまで待ち合わせ場所周辺をぶらついていた。サン・ジェルマン通りにはおしゃれな雑貨屋やブティックが立ち並んでいて、見ているだけで楽しくなった。パリの店の外観は綺麗なものが多いのだが、照明の使い方が上手いのかもしれない。朝食を済ませて、少し通りを外れたところに行っていると、La Bon Marcheという百貨店を見つけた。なんでも世界最古の百貨店らしく、wifiも利用できるかと思ってよってみた。家具や文房具コーナーをぶらぶらしてみたが、どれも高いのでろくなものは買えそうになかった。

 友人と落ち合うと、彼はレストランに案内してくれた。25€とこれ以上の食事代は今回の旅では払えないぐらいの値段だったが、味は良かった(彼は何故かエスカルゴを頼んだが、上手く取り出せないようでいた。。。)その後、ルーブルやパンテオン、ノートルダム大聖堂などを案内してもらって、別れた。彼は本当にホスピタリティ溢れる人で、明日の午後にテストが残っているにもかかわらず、明日の朝の観光にもつき合ってくれる予定。本当に感謝するばかりである。

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