提出してからすぐにゲノムのアブストなどに取り掛かろうとしたのだが、今日くらいまではあまり調子が優れなかった。正確には調子がいい日と悪い日の繰り返しで、それはこれからやらなくてはいけない作業の量に圧倒されて、時には賢者モードで「そんなん余裕っしょ」と思う一方、別の時には「もうマジムリ助けて…」となるモードの繰り返しと言った方が正確かもしれない。
しまいには曜日の感覚がなくなり、土曜日にやるはずだった日本語のボランティアを完全に忘れていた…というかその日が土曜日だと思わなかった。金曜の深夜までゲノムの論文を書いていて、起きた時には意識が朦朧としていたのか、その日が土曜ではなく、「何かの日の朝」にしか思えなかった。
今日は(朝4時に寝て)12時過ぎまで寝ていたが、よく寝た分調子は良かった。締め切り的に近かったのは夏のプロジェクトのインターンの審査と(正確にはよく締め切りがわからない)オックスフォードハンドブックのアブスト。ひとまず前者は半分程度読んでいたので、後半のアプリケーションを読んで評価していた。最初流し読んだ時には、どの応募者もさすがプリンストンの学生と思わせるくらい、エッセイの書き方がうまかったが、丁寧に読み込んでいくうちに徐々に差異化できるようになった。結果送った評価も、先生のそれとほとんど変わらないもので興味深かかった。何が興味深かったというと、私は別に採点基準も何も伝えられておらず、読んでインターンにふさわしい人を考えてくれとしか言われていなかったからである。共有されるような基準がない中でも評価が収斂するというのは非常に面白い。もちろん、成績といったわかり易い指標もあるわけだが、私もいつの間にか、良い評価をもらえるようなエッセイには良い評価をするようなdispositionを得たのかもしれない。昔も同じエッセイを見て、なんとなくいいな、という評価を下すことはできたのかもしれないが、アメリカで経験を積むにつれて「どうしてそれが高い評価なのか」を説明できるようになって気がする。繰り返すように、こういったトレーニングは受けていないのだが、日々の研究や授業などを通じて、自分の体にも語彙が身についてきたのかもしれない。
その後、ここ数日のゲノムのリーディングで得た知識をもとに、アブストを執筆して、メンターの先生に送った。アブストを完成させてから、走り、シャワーを浴びてローストビーフを作る。その後しばらくあつもり、今日は弟を島に呼んだ。こっちの夜10時、あっちの11時の予定だったが、その20分前に弟から電話があり、今から遊びたいと言われたので、後20分待ってと(まだ仕事が終わってなかったので)いったら「じゃあいいよ」と言われて電話を切られた。まあいつものことかなと思ってしばらく待っていたら11時ごろに電話があり、ごめんねと泣きながら言っていた(母親に怒られたのだろう、これもいつものこと)。その後弟の機嫌はすぐなおり(これが子どものすごいところだと思う)1時間ほど島の案内と散策、ゲームをしながら近況を聞いていたら、どうやら授業も再開するようなことを言っていた。これはこれでいい休日の過ごし方かもしれない。これからも、違うゲームで、弟とコミュニケーションをとることはありだなと思った。
今週書き上げる論文はきょうだい同類婚。それが終わったら学歴同類婚。おそらく地熱の改稿もあるだろう。covid-19のプロジェクトは、本業に支障がない範囲で少しづつ進めていきたい。今新しい知見を出すつもりはないが、もう少しcomprehensive/comparativeにきちんとしたことを言いたいと思っている。
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