2017年11月に、南アフリカで開催されたIUSSP(国際人口学会)に参加してきました。以下は、その時の記録です。
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今まで、日本で開催された国際学会(ISAやAAS)の見たことはあったが、海外で開かれる国際学会に参加するのは初めてだった。先輩の話も交えながら、国際学会に行くことは必要なのか、少し考えてみた。
・普通に楽しい
今回参加した国際人口学会(IUSSP)サイズになると、アブストの数で数千になり、その中に必ず自分と関心の近い研究者の研究があるはず。普段、国内でマイノリティだと思っている研究領域の人こそ、国際学会に行ってみると、自分だけではないという安心感(逆にライバル意識も芽生えるかも?)と、こういうアプローチもあるのかと、学べることができる。興味関心が近い研究をたくさん目にすることで、だいぶ気分転換になる。
・研究者と直接あって話せる
これは国内の学会でも同じなことだが、国際学会でしか会うことのできない類の人はいる。今回、自分は論文でよく引用しているvan Bavelのグループの研究者とたくさん会うことができた。そこで、Agent Based Modelingの方法について質問したり、似たような関心で論文を書いたと告げるとフルペーパーを読んでみるよ、となる。
後の点にも繋がるが、いくら良い研究をしたからといって、その論文が読まれなければ引用もされない。学会は自分の研究を売る場でもある。だからこそ、Abstractだけではなく、学会時にフルペーパーを持って行くことが必要なのだろう。
・継続的に参加することでメリットは増す
以上のような分野の近い人同士による密なコミュニケーションを続けるためには学会に参加し続けなくてはいけない。IPCも2回以上参加する人はだいぶ少ないと伺った。地理的に近いならまだしも、普段はメールベースでやり取りすることになる人とは、こうした学会やセミナーを通じて継続的に顔を合わせて、自分の研究を忘れないでもらう。そういうプロセスが研究を海外の人に読んでもらうためには必要だろうと思った。僕はヨーロッパの人口学研究の人に読んでもらいたい研究があるので、IUSSPは適切な場だと思う。これからも参加し続けたい。
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