やはり人は寝るべきだということを感じる。今日から時間単位でスケジュール決めて、できるだけそれに従うべく動く。午前中に申請書、及び共著論文、事務にて成績受け取り。
昼はmgさんとそば。昼食後若干作業して手伝い。無事一学期終了。色々と教授法を「盗む」ことができた。
終わってから、再び作業。そのあと映画。
メアリと魔女の花。序盤から中盤にかけての展開に、んー、という感じ。ピーターの家庭のこととか、もう少し描けなかったのかなあ。構図的には耳をすませばとかなり似ているのだけど、「耳すま」の方は天沢と親しくなることで物語が展開していったのに対し、今回はピーターが出てきて森に迷うまでは唐突というか、急ぎすぎている印象を持った。
もちろん、ジブリではないのだけど、でも一方でジブリの影を見ざる得ない。キャッチフレーズも「魔女、ふたたび」なんですよね。間違いなく魔女の宅急便のこと(ジブリは魔女の宅急便から成長し始めたので、縁起を担いだ説もある)。個人的には、「再び」ではなく「新しい」に類する言葉を入れて欲しかった。「魔法がなくても大丈夫」は、文脈考えるとジブリから旅立つ二人の若き監督とプロデューサーのメッセージと受け取るざるを得ないのだけど、であれば、新しい魔女の物語を紡ぐ意気込みが欲しかった。
ひょんなことがきっかけで異世界に入る構図も、千と千尋を重ねてしまう。「メアリ」には、この異世界に入るまでの流れに厚さがなかったのが少し気になったという感じ。全体として急ぎすぎているのか、とはいえ尺を長くしろという話でもないのだが。。。
最後に、やはり「魔法がなくても大丈夫」というメッセージから導かれる普遍性は、少し薄い。それはどうしても二人の独立してから初の長編を通じて、「ジブリから独立するんだ」という意気込みを感じ取ってしまうからであり、逆にいえば見る側にとって何が「大丈夫」なのかが伝わってこない。
もちろん、二人があえて「僕らは独立します、大丈夫です」というメッセージをおそらく意図して伝えているのだろうと思うし、スタジオポノックのデビュー作という位置付けとしてみるのがいいのかもしれない。どうしても余計なくらい背景的なことを読み取ってしまうので、逆にジブリの作品を知らない人が「メアリ」を見た感想が知りたい。
ジブリの魔法から二人はすでに解かれているのかもしれないが、見ている側にかけられている魔法が解けるには、まだ時間がかかるのだろう。それは、ポノックがいくつも作品を出すことによって、時間はかかるかもしれないけど、成し遂げられることだと思う。ポノックのスタートをリアルタイムで観察することができてよかったと思える時が来るといい。
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