August 2, 2013

雑記

「これらの家族社会学の反省を踏まえ、日本の近代家族像の再構築を行っていくことが、今後の課題となる。日本の近代家族の歴史研究においても、躓きの石となっているのは、再び「家」概念であり、「家」をどう捉えるかという課題を抜きにしては先には進めない。今後は「家」を「近代家族」や「家族」と対比させるのではなく、まず人びとが「家」をどの様に語り、それが現実の家族生活に何をもたらしたかを検討することによって、日本の家族の歴史像を再構成していきたい。」


千田 有紀 東京大学人文社会系研究か博士論文『「家」のメタ社会学:家族社会学における「日本の近代」の構築』要旨
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/postgraduate/database/1999/73.html


「なぜ親が「長男優先」志向になるのかは,本稿の分析からは明らかにならないが,以下のような考察が可能である,まず 1 つ目に,「家 を継ぐ・継がせる」という意識の存在可能性である.家制度はなくなったが,未だ人々の 間には「家」という意識が残っている.したがって.家を継ぐ際に第一候補となる長男に,高い教育を受けさせることを望む親が多いのではないかと考えられる.」

苫米地なつ帆、「きょうだい構成が親の教育期待に与える影響の検討――子ども の数・出生位置・性別に着目して」、『平成 23 年度東北大学教育学部・教育学実習「統計的調査実習」報告書』、東北大学教育学部、pp139-153、2012 年 3 月

同じ社会学でもずいぶんとやっていることは違う。この間を狙うのが自分の仕事(多分)

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