July 6, 2012

Days in Cop, introduction

 ひとまず,断片的ではあるのだが,日本を出発してからコペンハーゲンに到着し,数日過ごした記録と感想をここに記す.

 人間の記憶とは,数日前の事実でさえ容易にデフォルメするもので,特に今の心境がそこまでポジではないことも重なって,文体は少々荒れ気味,稚拙,思慮に欠け,読んでいて必ずしも心地よいものではないと思うが,自分の現在の心境を吐露することは今後の展開を鑑みると必要なことのように思われるので,以下に記憶と表現の交錯を示しておきたい.


 このプログラムに参加するにあたって,キルケゴールの実存哲学を社会学的自己論の文脈に落とし込みたいという計画を提出する形で,次世代人文学育成プログラムの学部生の研究課題に採択され,研究資金として渡航費と住居費などを頂いているのだが,窓口の人文社会系研究科から,渡航前日になって出発日を一週間勘違いしていたので,研究式を振り込むことができないという連絡がくる.というか,正確にはまだ振り込まれていない原因を聞いたら,勘違いしていましたとうオチだったので,窓口を信頼しきっていて,クレジットカードなども用意していなかった自分に反省をしつつ(同時に納得できない感情をはらみつつ),対策を考える.結局,本郷の窓口に向かうと,等の担当者の方は退出されていて,上司の方になんとか資金を工面してもらう形となった.渡航前日からドラマチックで(?)先が楽しみな(?)展開になっていますよね?

 翌日は,特に問題なく経由地のフィンランドまで到着する.Finnairは値段もそこそこ安いし,何よりサービスがすばらしい.食事はおいしいし,添乗員の英語は聞き取りやすい(日本航空との共同運行のために日本人もいた.)経由地のヘルシンキもヨーロッパ各都市とのアクセスもよいので,今後ヨーロッパに行くときもFinnairは候補に入れたいと思う(ステマではない)



 コペンハーゲン行きの瓶が出発するまで2時間ほど余裕があったので,免税店巡りをする.フィンランドはデンマークとは違ってユーロなので(正確には,デンマークはフィンランドと違ってクローナなのでとした方がいいだろう),日本円をユーロに変えて,マリメッコやムーミンショップで軽めのお土産を買う(帰りはトランジットに余裕が無いため).北欧の家具や雑貨はいちいち一工夫こらされていて,見ているだけで楽しかった.



床が木目調なのが新鮮である.



いちいちおしゃれで困る.



空港内には子供が遊べるスペースもあり,福祉の国であることでヴィジュアルで見せつけられた.

 問題が無かった訳ではなかった.大学寮の鍵を渡してくれるインターナショナルオフィスが午後3時までしか開いていないことを見逃していて,あやうく宿無しになるところであった.(到着は午後7時前)
 あやうく,で終わってくれたのは,同じプログラムを受講することになっていた友人が先にコペンハーゲンに到着していて,私の代わりに彼女が鍵をもらってくれたからだった.持つべきものは友達という言葉はあるが,それ以前に人様に迷惑をかけないだけの最低限の理性を持っておくべきだろう.どうでもいいが,彼女とは寮の階も一緒になり,何かとお世話になっている.言い換えると,迷惑をかけている.さらにどうでもいいことには,彼女はJG出身なので,何を考えているか分からないときがある(属性で人を判断してしまうのは社会学的にはタブーだが,ひとまず怖い,笑顔の裏に何が潜んでいる...)

無事寮に到着した.コペンハーゲン国際空港から電車とバスを使いながら
50分ほどの距離にある.部屋は5階(0階があるので,表記は4階)で眺めも良い.



食料品店は閉まっている時間帯だったので,同じ階の例の人にリンゴをもらって就寝.ひとまず,授業が始まる前までの記録で一区切りとする.

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