今日は1日家にいることができて精神的に安定していた。
研究についてあることないこと考える日々で、今の自分がどちらかというと経験主義的なバイアスに傾いているというのは否定できず、そのことについて考える。経験主義バイアスとは、要するに事実がデータとして示されなければ強い懐疑を向ける姿勢。この点については反省しているというか、見えるものしか見ないと起こる弊害もあると思う。事実の列挙だけでは命題は提示できないはずで、理論ともいうべき思考の枠組みが必要になる。枠組みの中に配置されてる概念に対しては、観察可能性を前提にする必要はない。そういう理論と経験のバランスを上手く取っている人は、研究者の中でもとても少ないのではないかと思う。
データ同士の連関は理論なしでも確認できる。だけど、なぜ関連があるのか、そのブラックボックスを明らかにしようとすると、データだけでは埋めきれない思考の枠組みが必要になる。自分にはそういう理論みたいなものが足りないなと思うことはあり、なぜを問うことに臆病になっている節は否めず。データから理論を生んだり、データだけで議論を完結させようとするものもあるけれど、なかなか与することはできない。あまり上手く言えないけれど。計量データからでもいろんなことが言えるような気がするんですが、そこだけに絞ってしまうと、現状は結局のところ回帰分析することになりそうで。
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