February 5, 2019

2月4日

金曜日はホームパーティ、土曜日は友人の誕生日パーティ、日曜日はスーパーボウルのパーティで三日連続飲酒してしまった。どれも、帰りは車を持っている友人に送ってもらって、その車中の会話は車の中だからこそできるプライベートさを持っている。どうやら、都会に比べるとuberの需要がないようで、割と高いらしい。そういう理由もあって、まだマディソンでは友達の車に乗せてもらう習慣が強いのかもしれないと思った。

さて、月曜日である。まずまず計画的に進めることができた。最近は、仕事が進まないことによってストレスを溜めるのは馬鹿らしく思えてきたので、忙しい日は予定を前日に決めて、最低限決めたことだけをこなすようにしたいと思っている。午前7に起き、シャワーを浴びて朝食と弁当を作る。日本から帰ってきてから、外食らしい外食は大学の食堂でサラダと食べたくらいで、ほぼ自炊生活になってしまった。7時50分のバスに乗って大学へ。最近はこの時間帯の車が多く、予定より10分遅れる。9時半から人口学の大学院セミナー。今回は格差・社会移動の第2回。その中で自分の専門である同類婚と格差の関係について検討した論文も読んだ。

アメリカでは近年、夫婦同士の所得の相関(economic homogamy)が高まっており、従来の定説では結婚市場のソーティングが変わった説(所得の高い人を選好するようになった)が有力だった。しかし、最近出た論文では(今回アサインされた論文)、夫婦所得の相関の上昇の大部分は結婚後の分業の変化、要するに女性が出産後も働くようになっているからと主張している。

この結果は従来の社会学・人口学の定説に異議を唱えるものでショッキングだったと思う。ただ、同類婚が増えて格差拡大かというとそうでもなく、ある研究者(というか論文の著者)が先日、マディソンのセミナーに来ていて(というか、卒業生)、言っていたのは、両方フルタイムで働くと子どもを保育園に通わせないといけないので、その費用を働いて払える人だけ働くのではないかというもの。アメリカでは、地域にもよるが保育費用は馬鹿にならない。

それ以外にも、今回はピケティとかチェティの論文なども読んで、特にピケティは明らかに不平等を緩和することが重要という論調で、多少社会学や人口学の研究がどのように政策と関わっていくべきなのかという話もした。一応社会学部なので、価値中立とかの話は前提である。社会学でも階層論の人は格差の研究をしない印象がある。いわゆる「科学的な」研究を志向している傾向が強い(もちろんそういう研究だってvalue addedである)。したがって、あまり政策の話はしないが、うちの学部にはフェミニズムのバックグラウンドを持って、良い意味でラディカルに考える人がいる。そういう人がセミナーにいると、政策に近い論文を読む人口学セミナーではどうやって不平等を削減していくのかについて議論することが多い。いろんな視点があると議論も深まる。ただ、自分の考えについてはまだ浮遊しているのが正直なところである。

そのあと、統計の授業。建前ではカテゴリカルデータの分析なのだが、先生が因果推論の人なので、ロジットなどは後回しにしてRCTの話や傾向スコアの問題から入っている。この授業、一応学部生も問題なく取れることになっていて、なかなか学部からこのレベルの授業を社会学で受けられるところは少ないだろう。日本だと傾向スコアはまだappliedかもしれないが、こっちでは(多分)みんな当たり前のように(使おうと思えば)使えるのだろうと思う(実際に理解しているのかは怪しいかもしれない)。メソッドについては、大学院でさっさとベースラインをマスターするのが手っ取り早いと思う。大学院を出てから学ぶのは大多数にとっては明らかに効率が悪い。もちろん、コースワークがどれだけ充実しているかに依存するので難しいところはあるが、大学院の時に学べなかった人は、資金を集めればICPSRなどもあるし、在外研究の機会があれば所属している大学院の授業をとりまくったほうがいいと思う。コースワークがしっかりしているアメリカの大学院は教育負担のない研究者にとっては宝の山のように見えるのではないか。

帰宅して、ハンバーガーを作って食べたら一気に眠くなった。最後に、修論免除のための論文を提出する必要があり、締め切りが迫ってきたので重い腰を上げて取り組み始めた。審査がどれくらい厳しいのか分からないのと、あまり論文に対して良い思い出がないので、できればあまり手をかけたくないが我慢するほかない。

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