December 9, 2017

程ヶ谷基金顕彰事業にて最優秀賞

この度、公益社団法人程ヶ谷基金が実施する「男女共同参画・少子化関連研究活動の支援に関する顕彰事業」論文部門にて最優秀賞を頂きました。
https://hodogaya-foundation.or.jp/equality/celeb/

程ヶ谷基金、及びカントリークラブ理事・幹事のみなさま、審査員を務めてくださった先生方、武川局長はじめとするご来賓の方、素晴らしい会場での一夜でした。いただいた顕彰金を励みに、再び研究を進めてまいりたいと思います。

さて、以下は日記。12月8日の夜、東京倶楽部にて表彰式があった。人生で最優秀とつくものに通ったことがないので、かなり緊張していまい、食事も喉を通らずずっと吐き気気味だった(これは頭痛のせいだと思うが、緊張も頭痛の遠因になった気がする)。

電車を乗り継いで神谷町につき、少し迷いながらも何とか到着。同じタイミングで昨年受賞者の麦山氏と鉢合わせ。二人で会場に向かい。

授賞式は披露宴みたいな円卓のテーブルが複数あり、推薦をお願いした指導教員と内閣府の男女共同参画局長に挟まれるという構成で、2時間ずっと緊張していた(ひたすらありがとうございます、と言ってた記憶しかない)。

賞は論文賞と活動賞の二つに分かれていて、論文賞の対象論文はいずれも「働く女性」が論文の主役だった気がする一方、活動賞のNPOはどれも「子育て中の女性」を支援する傾向が強かったのが印象的だった。

活動賞を受賞された方のスピーチで、親戚のいない地域に移ったり、同世代よりも早く出産したことで生活リズムを共有できる友人がいないなどの理由で「孤育て」を経験した人たちが、サポートネットワークとして活動を始めた、という語りがあって、それも興味深かった。

こういうと怒られるかもしれないのだが、研究者界隈にはやはり高学歴バイアスみたいなものはあるような気がして、(学歴の高い)女性は就労を継続したいものだ、みたいな価値観があるような気がする(私の想像)。今日知ったNPOの人たちの活動は、働く・働かないの区分では語れないと思った。

子育て中の女性のサポートと、女性の就労継続支援は矛盾しないとは考えるが、一方でNPOの方々が「子育てママ」としてのアイデンティティを強く持っているように見えて、その生き方に肯定も否定もできない一方、そういう意識が芽生える(社会構造的な)背景は一体何だろうと考えたりした1日だった。

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