July 15, 2017

7月15日

家族問題研究学会シンポジウムにて。報告内容自体は後日文字になると思うので、終盤あった一幕について。

今日のシンポにて、千田先生のコメントへのリプライの中で、加藤先生がお子さんは何人ですかと聞いたことに対して、聴衆の賀茂先生がそれはハラスメントではないかと諭す側面があった(文脈なさすぎて何言ってるかという感じかもしれない)。

その後すぐ加藤先生が対応しなかったこともあり、他の聴衆の先生からも(半ばヤジのような勢いで、※私個人の印象)同じような指摘があった。

これだけ書くと、色々と誤解を生むような気がするけど、思った点を二つだけ。

1点目。ハラスメントではないかと言うことは、場を圧倒し、沈黙させる力がある。突如として先の行為に責められるべき理由があるという合意が作られ、共有されていくのは少し異様な風景だった。

個人的には僕はそれはハラスメントではないか言うことに加え、先生にその発言の意図を聞くべきだろうと思った。そして、本来であれば発言を求められた千田先生自身の思いが重要なのではないかと思った(後述するように、先生は私は大丈夫なのですがと大人の対応)。

2点目。そのあと懇親会で加藤先生と話して、恐らく先生は、公的な問題に対して研究者が何らかの立場を取る場合、その問題に関する自身の状況を棚上げすることはできないという考えを持っているのではないかと思った。

千田先生自身は大人の対応をしたし、シンポは終盤、若干気まずい雰囲気になったけど、なんとか終了。色々と対応のまずさがあり、本来すべきだった議論ができなかったかもしれないのは残念だった。

若干もやもやするのは、社会学は公的な問題に対する立場を形成する背景の一つとして、個人の私的状況の影響を重く見積もっていると思っていたのだが、それを(確かに、聞き方は悪かったが)ハラスメントなのではないかという(有無を言わさない威圧的調子で)匿名的に消し去るのってどうなのだろうかという。。。

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