January 9, 2015

1月9日(金)

木曜金曜とも、英語を使った授業があった。確実に、留学前に比べれば喋れるようにはなっている。大学入ってから留学するまでの経験値と、留学中のそれを比べると,やはり後者の方が圧倒的に多いという認識が揺らぐことはない。

たしかに、測れないものも含めて諸経費はかかったが、得たものを振り返ると、交換留学の一年は英語力をつけるということに関しては悪くなかったと思う。

相手の話を聞くだけではなくて、適切な文脈で自分の言いたいことを伝えたり、言外のニュアンスやその言葉を選択した意図とかを把握しながらコミュニケーションを取ることも含めて、実際に現地で留学した方が格段に修得し易いと言える。こういうのは、普段日本語を使っている環境では一朝一夕に身に付くものではないと思う。これが、どういう人にとっては必要なもので,どういう人には必ずしも必要ではないのかはよく分からないけど、英語が使えることの意味は、象徴的なものも含めて、現代では小さくない。

一学期の間はほとんど上達した気がしなかった。早口の英語は聞き取れなかったし、自分の言いたいこともうまく伝えられなかった。冬休みを挟んで、二学期の途中まで、少なくとも意識の上では、こういう状態は続いていたと思う。自分が話すときの,後ろめたさに近いもの。その後、少しできるようになったかなという感覚が掴めたけど、振り返ると、多分この時点で留学前に比べて流暢に会話できるようになっていたような気もする。

向上を強く実感したのは日本に帰ってきて、ISAのスタッフをしていたときだった。明らかに、初対面の人とスムーズにやり取りができるようになっていることに気づいた。それまでは、日常で接するような人とのやり取りだったから、自分の英語が変わったことにあまり気づかなかったのだと思う。この時に初めて、英語力の向上を自覚し,驚いた。

それから、現在も続いているチューター業を始めて、初対面の人と話す機会には恵まれていた。一度、自分の中で何となく得たものを、少しずつ確かめるようにして話す日々が続く、こうやっていくなかで、徐々に前のめりにならずに少し余裕を持って話すことができるようになった。それまでは、話せないという意識が強かったから、そう思われないために流暢に、自然に話そうとあくせくしていたが、逆に話しなれていない印象を与えていたように思う。第二言語として英語を使うものとして無理無く話すことと、ネイティブの振りをしようとすることは、意識の上でも実際の行為に関しても、大きく異なる。日本にいると、自分のホームということもあり、訛っててもいいから、分かり易く伝えるように心がけるようになった。

もちろん、日常で使っている言語は日本語なので、英語力がイギリスにいたときのように向上するかというとそうではない。語彙は増えないし、リスニングは逆に衰える。今でも、3日間でも英語を話さないと、一言目がスムーズに出てこない。ただ、数分話せば頭の中で日本語→英語のような作業をあまり経ないで話ができるので、一定の水準に戻ることはそこまで難しいとは感じなくなった。ただ、感覚としてはイギリスにいたときの1/3くらいの会話の量に落ち着いていると思う。やはり、聞き役に回ることは多い。

今学期は、工学部のSELの授業をとっていて、払った金額に見合うくらい英語が改善したとは思えないが、少なくともやや入り組んだ日常会話や議論をするのに必要な英語力をキープすることはできた。今まで,お世辞にも英語ができた人間ではなかったが、SELのクラスは最上級クラスの、さらにその中でも上級のコースに入ることができた。これには正直驚いた。最終的に6人の生徒のうち、2人は帰国子女、1人は大人になってから長く海外に滞在、私と後述の後輩の1年間の留学経験者、最後に特に長期滞在の経験が無い日本の人という構成で、さすがに帰国の人の流暢さには敵わないが、特に後ろめたさは感じない。本当に英米の大学院で勉強したいのなら、あと1-2ステップ踏まなければいけない気はするけど、今この状態で向こうに行っても、数ヶ月すれば遜色無く議論で気はする(留学生として)。だから、10ヶ月の留学は無駄ではないと思っているし、たった1年でもこれくらいになれたというのは、比較的若い段階で行けたからというのもあると思う(その意味で、博士課程修了後に研究留学としていくよりも、学部時代に交換留学をしていろんな人と話す経験を持っておくことは有益だと思う)。この授業で、特に成長したという感じは受けないが、今の自分の現在地を、得点化されない範疇であたりをつけられたのはよかった。それは、自分の英語を恥ずかしく思う必要はないという、主観的なものも含む。

自分のように、英語に強いコンプレックスを持っていても、留学と帰国後の活動を通じてある種の安心感を得られたというのは幸運な部類には入ると思う。必ずしもすべての人が、留学を通じてこのような状態にまで持ってこれない 、その一方で、自分よりもっと成果を上げた人もたくさんいると思う。

人によって得るものは違って、僕は社会学の勉強ばかりしていたから、もっと日常生活が充実していてもよかったかもしれない。といって思いつくのは、現地の人とカフェにいったり,たくさん旅行にいったり、みたいなことで、自分はあまり興味がないことかもしれないけれど。例えば、僕は留学してもブリティッシュな英語は全く身に付かなかった。今日の英語の授業、先生が飛行機の遅れで来れないらしく、違う先生がかわりに授業をもってくれた。

マンチェスターの出身で、よくあるブリティッシュな英語だったのだけど、やはり自分はあの手の英語は好きになれないなと思った。スノッブには聞こえないけど、抑揚がないので、アメリカ英語でできるようなリズムのよい会話ができないのが苦手なのか。自分はイギリスに10ヶ月いても、全くブリットな発音は真似しなかったし身に付かなかった。ウォーリックに留学してた後輩は結構それっぽくなってて、やはり意識って大事だなとという感想。

他にも、未だにあって始める会話にはなれない。How's going?と聞かれたら、Nothing badとかI'm fineとかと言えばいいのだけれど、頭の中で「最近何したっけ。。。」と考えてしまうことがある。「先週何かあった?」なんて聞かれた時には、1分くらい熟考したくなる気分に陥る。そういう、あまり日本語では使わない会話の習慣には、まだ慣れていない。

まとまりがないが、今日の授業でぼやっと考えていたことの羅列でした。

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