June 26, 2015

あり研にて近隣効果研究の文献購読

水曜日にあり研にお邪魔してきました。近隣効果の論文のレビュー。エコメトリック分析における個人と空間の信頼性の話とマルチレベルがどう関わるのかという点は後日自分で確かめる必要があるなと思いました。

感想としては、報告文献のSampson et al. (2002)と参考文献にあったShaply and Haber (2014)を較べると、この10年で近隣効果の研究も進展したのだなと思いました。二つの方向性があり、一つはSampsonのレビューの頃にはほとんどなかったパネルデータを用いた分析例が増え、選択バイアスの問題などについてより精緻な因果推論的な分析ができるようになったこと。二つ目が、これと対極に、空間的なものが個人のアウトカムに影響する過程について分析的に明らかにする点を強調した結果、計量分析よりもエスノグラフィのほうがよいのではないかという知見が提出されている点。この二つは、他の分野でも起こっていることかなと思います。最近、ますます統計的な因果推論とメカニズム・アプローチの溝の深まりが個人的な感心になりつつあります。パス解析とかでは駄目なんでしょうね。

他には、測定の問題に関して先のエコメトリックとDuncan and Raudenbush (1999), Small and Newman (2001), 人口学からMassey (1996)はイントロとして必読かなと思いました。やはり、インナーシティの貧困層と同時に、もう一方の極、つまり富裕層の集中的な居住などもどんどん分析が進むといいですね。6年後あたりにこの分野に進出したいと思っています。


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