October 7, 2014

方針

2016年3月1日から追記しています。

TOEFLは6-7月まで、GREは9-10月までに済ませて、出願に入ります。
-Statement of Purpose
-Recommendation Letters
-Transcript
-GRE
-TOEFL
必要なのは以上です。頑張ります。
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2014年10月8日


ここ数日あまり体調が優れなかった。疲れは眠れなさから来ていたが、日中は集中力の欠如だったり倦怠感が大きかった。気分的に鬱っぽくなることもあって、上手く精神をコントロールできてなかった時間も多かった。反省している。

昔から、何か一つのことに集中してしまうと、他に手が回らなくなる人間で、今もバイトの案件を一つ抱え、加えて定期的に別のバイトにも顔を出さないといけないのだが,連絡をしていなかった。また、違うバイトの謝金が振り込まれておらず,その対処もしないといけないのだが、どうもやる気にならない。留学に関する話も棚に上げていた。

直接の契機としては、大学院の出願が間近に迫ってきたことがある。自分の進路について、考えざるを得なくなった。本来、今取り組んでいる卒論も,進路が決まった上で提出されるものなので、優先順位の混同が激しい。ちょっとまずいことに(?)今年は院試に出す人が去年にも増して多いらしい。ライバルは多い、年の功で抜けられるほど甘い試験ではない。危機感が募る日々が余計焦りを生む。歯車が上手く回っているとはいい難かった。

一つ言い訳をすると、帰国してから、日本の環境に十分適応していたと思っていたが、やはり難しい部分はあった。イギリスでの日々で出会った研究は刺激のあるものばかりで、自分の社会学観を大きく変えてくれた。それ自体は感謝しているし、そこで得た問題意識から、自分なりに何か還元をするとともに考えを深められないかと思い、言語研を始めた。余談になるが、言語研を諦めざる得なかったのは、日程調整の難しさよりも、自分がやりたいような議論は、日本的な教育とは上手くフィットしないのではないかという、諦めに近い感情を覚えたことに起因する。まず、英語を読もうとしない。次に、分からない議論になると、とたんに外在的になる。自分の知らない世界が怖いのだろうか。問題は、語学力の問題ではなく、分からないものを分からないなりに理解するプロセスに対する評価だ。私自身、うまく伝えられなかったことがあったかもしれないが、最初の趣旨説明の時点から、これについては言及していたはずなので、考えられるとすれば、それなりに知識を得ると、分からないものに対して分かる範囲の知識で知ったように見せかけてしまうことが影響しているのかもしれない。これに限らず、私が帰国して接する人たちに対して感じるのは、”すでに”エキスパートであるがごとく知識を得ている点だ。特定の分野に専門的になるのは大いに結構であるし,必要であると思う。数年前に「卒論でその分野に一番詳しくなり、修論で世界で一番詳しくなり、博論で本当に新しいことを主張しろ」という格言(?)があると聞いたが、これに従えば,鉄は「若い」うちに打った方がいい。しかし、同時に、いささか専門的になりすぎやしていないかと思ってしまう。もちろんこれは人それぞれだろうが、仮に研究生活が修士課程からスタートするならば、最初の1-2年はその学問の基礎を修得する期間のはずである。仮に、学部の時に既にそれを学んでいるということで、より専門分化した分野を修めているのであれば、comprehensiveな知識を得る機会を失っているリスクを同時に考慮しなければならない。ともあれ、これは人の好みだと思うのでこれ以上突っ込まない。

社会学は一つの名前で形容されるには豊富すぎてそこから溢れるばかりの分野に恵まれている。そこで、広く理解するのを諦めて、深く学ぶことも一つの道だろうと思うし、広いものを広いものとして理解することもありだろう。なぜこのようなことを考えるかというと、やはりイギリスでの経験が大きい。昔の自分が何を考えていたかは分からないが、少なくとも院に行く前に他の国の社会学に触れることができたのは幸運だったと思っている。視野も広がった。しかし、その代償として、広い興味関心の中で自分の問題をどのように設定するかの部分で手間取っていた(現在もいる)。特に、家族という分野をやっていれば、確実に、海外の研究者が一生の間に一度も引用しないような学者の学説を踏まえたりしなければならないことがままある。私自身は日本社会の家族だけに通じる固有の論理も説明として必要だと思うし,その一方で現代的な課題になればなるほど,比較の観点から共通のフレームで分析することも必要だろうと思う。しかし、仮に日本社会をテーマにして海外で学位を取得しようとするのであれば、恐らく日本の研究も海外の研究も同じように深く学ばなければならないだろう。偏見かもしれないが、日本で日本の研究をしていれば、海外の研究に対するレビューはそこまで強調されない。日本の読者を想定せずに海外で日本のことを研究していれば、日本の研究を全て網羅する必要はない。しかし、日本の読者と海外の読者両方を想定するときには、どちらの文脈にも対応した文献をカバーしなくてはならないだろう。

言い訳の中にさらに言い訳を込めてしまったが、自分の分野がそのようなドメスティックさを持っており、かつイギリスで得たことと卒業研究で焦点を当てる場所の擦り合わせが必要で、その作業を帰国して数ヶ月で仕上げるには気苦労が多かった。最近になって,ようやく自分の中で位置づけをおぼろげながら見つけることができている.ただ、かかった時間は短くなかった。本来、この時間は海外の大学院の出願準備に当てるべきだった。あっというまに3ヶ月が過ぎてしまったというのが率直な感想だ。

最初は、ここを離れるつもりで勉強していた。しかし、修士までいた方がいいと勧めてくださる先生や、自分自身まだ専門的にも,英語の能力的にも早いのではないかという思うようになっていた時期があった。周りに同じ志を持つものがいれば違ったのかもしれないが、それは願望で終わってしまった。ただ、このまま出願を諦めたくもない。その狭間で悩む時間が多く、逃げるように卒論を書いていた。

ただ、院試の出願が近づいてくるにつれ、段々と目が覚めてきた。理想と現実を照らし合わせ、自分が取れる選択肢としてリーズナブルなものを考えていた。良い知らせか悪い知らせか分からないが、今年の院試の出願者は先述の通り多いらしい。余裕ぶって足を滑らすなんてことがあったら元も子もない。しかし、一度決めたことを曲げることもしたくない。人間は1か0で片付けられる存在ではなく、いつも右往左往を繰り返しながら道をたどっていく。この考えた過程はあまり気持ちのいいものではない。実は、同じような経験をイギリスに行く前にもしていた。当時の私は所属している学生団体を続けるか、やめて留学をするかで悩んでいた。結局私は団体を続け、かつイギリスに行ったのだが、なぜ続けたのか、なぜアメリカではなくイギリスにしたのか、理由付けをあまり覚えていない。今回も、あまり気持ちのよくない、似たような経験をした。ただし、今回は自分の現時点の結論をまとめておこうと思う。

現時点でアメリカの大学院に出願すること
メリット:早い年齢のうちから留学できる
デメリット:日本の修士を経ないためにつながりをつくれないまま渡ることになる。出願に対する金銭的、時間的コストが大きい
※現時点の能力では、コストに見合う成果を残せない可能性が高い

現時点でイギリスの大学院に出願すること
メリット:同上、加えてアメリカよりもコストが低い
デメリット:つながりがつくれないことに加えて、受かったとしても、奨学金がもらえるかどうかは不透明。

現時点で日本の大学院に出願すること
メリット:合格する可能性は選択肢の中で最も高い、海外大学院出願の準備期間が延びる
デメリット:修士を経ることによる時間的コスト
※予想していたよりも競争が激しそう


以上のように考えた上で、将来的に(1-2年後)アメリカの大学院に出願することのメリットは準備期間が取れることで、デメリットは年齢的な問題だけであると考えた。さらに、日本の大学院に籍を置くこともできる。

ただし、今年は競争が激しく、日本の大学院も合格するとは限らない。そこで、イギリス(とオランダ)の院は出願することにする。

想定される事態としては、

①日本の大学院に合格 and イギリスの大学院にも合格
→前者に入学し、後者はdeferする(1+3なら後者へ)。次年度にアメリカの大学院に出願し、合格すればそちらへ、不合格であれば奨学金を見つけた上でイギリスに行く。

②日本の大学院に合格 but イギリスの大学院に不合格
→前者に入学し、次年度にアメリカとイギリスの大学院に出願する。

③日本の大学院に不合格 but イギリスの大学院に合格
→1+3でない場合は奨学金を集めて進学する(しかない)。

もちろん、④全ておじゃんになる可能性も否定できないが、そうならないように頑張るしかない。

結局のところ、イギリスの大学院に出願し、1+3で受かれば万々歳、MScだったらdefer、不合格でも次年度再チャレンジすることができる(上にGREなどを受ける必要がない)。したがって、アメリカの大学院はいったんペンディングとして、日本とイギリスの院に出願することにする。卒論の負荷も考えるとあまり手を出しすぎない方がいいと判断した。イギリスの大学院に出願するのは、帰国する前にマンチェスターの友人たちに(戻ってくると)ほら吹いたのが尾を引いているとも言える。。。まあ、最低でも合格して姿勢だけでも示せれば。

以上。

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