June 16, 2022

距離感

 自分はまだ博士課程の途中だけど、最近コラボで修士の人と研究するようになって、少しメンタリングとかも考えるようになった。どこまで教えて、どこあたりである意味で突き放すのか、塩梅が難しいなと思う(指導教員ではないので尚更)。

あと自分は同じ院生なので「同僚」くらいの目線で考えてても、向こうからすると「先生」くらいに見えてるのでは、と思うこともある。気持ち先輩くらいの距離感でいたい。

万が一アメリカで就職したとしても、多分日本のことをやる学生を指導する機会はかなり少ないと思うので、そういうのを少し企図しながら、今のうちにちょっと下の世代の人ともネットワークを築いておいた方がいいだろうなと考えている(結果論として)。

June 8, 2022

進路相談

 自分はかなり特殊ルートで留学かつ出願などに対してかなり偏った見方をしている気がするので、多分自分みたいな人はアドバイスしちゃいかんのだろうなと思った。

自分の経験や周りを見て思うのは、博士課程後のキャリアから逆算して出願校を選択した方がいい。例えば、研究環境重視なら、アメリカの研究大学に就職するのがいい。そうしたければ、トップスクールに行く方が、多分いい。トップスクールに受かるチャンスを増やすには、アメリカの修士を挟む方がいい。

じゃあ自分が逆算して出願先を考えていたかというと、そんなことはなかった(シンプルに一緒に研究したい人のところに行った)けど、結果的に今いるところはそういうルートに沿っている。一番は誰の指導を受けたいかだと思うけど、将来の選択肢を残しておくことも一つ。

ASA honorable mention

 One of my dissertation chapters on educational homogamy in Japan received an honorable mention for the ASA population section's student paper award. This is a huge honor. So many thanks to my advisor Jim Raymo, as well as my friends and colleagues in Madison, Tokyo, and Princeton. 

日本の学歴同類婚に関する論文がアメリカ社会学会の人口社会学セクションから賞をいただけることになりました。留学してから自信を失うことも度々だったのですが、最近この手のrecognitionをいただくことがあり、自分のやってきたことは間違ってなかったと思えるようになりました。自分の一番好きな論文が、アメリカの社会学に認められたことに対する安心感はとても大きいです。 

Side note: I love this paper so much because it is an evidence of my 12 months in Madison - this paper was (mostly) made there, from the early stage to the end (writing up the first draft). It would have looked quite different without helpful feedback from my Madison friends and professors. 

余談。受賞した論文は、最初(問いの設定)から最後(ドラフトの執筆)までマディソンにいた一年で済ませた唯一の研究で、とても思い出深いもの。マディソンにいた時に友人や先生たちからもらったフィードバックがなければ、今の形にはなってなかったはずです。 

しかし、honorable mentionって何て訳せばいいんでしょうね、佳作?特別賞(なんか盛ってる…)?歴代受賞者を見ると、もう錚々たる方々で、賞の名誉に泥を塗るようなことがないように引き続き研究していければと思います。

June 6, 2022

check in

 毎日5-8コマある免許合宿の空き時間に少し研究しようと思っても、細切れになってしまい、できることはメールを返したり、論文のワンパラグラフ書いたり。なかなか集中できずにストレスが溜まる日々を過ごしていたのですが、1ヶ月ぶりにプリンストンの同僚と話して、久々にやる気が出てきました。

集中する時間が限られると、夏休みに何を成し遂げたいのか、大きなピクチャーを忘れかけてしまいます。そんな状態だった自分を現実に引き戻してくれた友人たちに感謝です。

・サマーリーディングリストの消化

・論文を書き上げ、投稿。学会発表の準備

・8-9月の調査の計画

・その他有象無象の雑務

June 5, 2022

少子化

 毎年この季節は少子化が話題に上がってますが、最近進めてる研究だと、初めて就いた職業が正規か非正規かで、男性が45歳までに結婚し子どもを持っている割合は大きく違うことがわかりました(正規は6割、非正規は4割)。この雇用形態による格差は、非正規雇用が拡大した90年代以降、大きくなってます。

雇用形態で結婚/出産のチャンスが異なることは既知ですが、この格差は初職時点から生じてるようです。日本は非正規→正規への移動が難しく、最初のつまづきが後々の家族形成にも影響します。こうしたつまづきを減らす、または雇用形態に関係なく将来を描けるようにしないと少子化は続くかもしれません。